真夏のアクティビティを楽しむのなら、1つはバックパックに忍ばせていきたい『STICK iT(スティックイット)』。米国のクラウドファンディスクサイトで人気を博した「どこにでも貼り付くスマホ&アクションカメラのマウント」だ。
ガラスやタイルといったつるつるの平面はもちろん、木目の板からでこぼこした岩、そして砂で汚れたビーチの壁など、さまざまな素材やモノを三脚として活用できるアウトドアに最適なアイテムだ。
こう書くと夢のような製品にも感じるが、「スマホが落ちそうで怖い」「そんな簡単に粘着するの? 」という声をよく耳にする。実際に輸入代理店より製品を提供いただいたので、トバログでは便利な点と微妙な点について、それぞれリアルにレビューしていこう。
■STICK iT のココが良い
- ガラスや木目など素材を選ばずどこでもぴたりとくっつく
- 三脚や自撮り棒禁止の場所でも気軽に使える
- 軽量小型なのでいつでも持ち歩ける
■STICK iT のココが残念
- 数時間〜付けっぱなしという用途には向かない
- 濡れている壁面にはくっつかない
- ちょっと高い
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どこにでもぴたりとくっつく『STICK iT』について
こちらが粘着パッドでどこでもスタンドになる『STICK IT(スティックイット)』。米国のクラウドファンディングサイトで人気を博し、日本のアマゾンでも販売が開始されたアウトドア系グッズだ。
特徴としては、特許出願中の「どこにでも貼ってはがせる粘着パッド」を備えている点。家の壁やガラスはもちろん、レンガや凸凹した岩なんかにも貼り付けることができ、どこでも三脚のようになるという点だ。そのため旅先やアウトドアシーンでも(スマホやアクションカメラ用の)三脚は必要なく、かつ自撮り棒禁止の場所でも使用可能な点が魅力的。洗えば粘着力が回復する点も嬉しい。
価格はアマゾンで4,680円とやや高めだが、STICK iT のクラウドファンディング時の定価から約15%安く購入できる(※6月15日まで記事下のクーポンコードを使えばさらに1,000円オフ)。
SITCK iT の実物をチェック
付属品は全部でこんな感じ。マウント部分が1セットと、粘着パッドが大小合わせて2セットずつ。あとは粘着パッド面に普段貼り付けておくフィルムが備わっている。
重さは実測で36gほど。マウントに粘着パッドが付属するというシンプルな機構なので、自撮り棒などと比較してもかなり軽量な点は魅力的。
STICK iT の特徴
上記では簡単に「STICK iT とは?」 という点について紹介したので「STICK iT 自体の特徴」について紹介していこう。
岩や木などの素材にもぴたりとくっつく粘着パッド
STICK iT の本体はこんな感じ。外観はアクションカメラなどに用いるマウントのようだけれど、独自の粘着パッドを備えており、スマホサイズ程度のモノをくっつけることができる。
粘着パッドの素材は柔らかく、タンスや本棚に敷く防災グッズのような感触。手で触るとベタベタする粘着パッドこそが STICK iT の最大の特徴。濡れたところ以外であれば、ガラスや壁などどんなところにでも粘着できる。
軽く触れるように貼り付けるだけで、どんな壁面でも三脚代わりに使える
実際にスマホに貼り付けて壁に設置してみたところ。ちょっと落ちそうで不安になってくるが、数分間はまったく問題なし(粘着力の持続時間については下記で詳しく紹介)。ガジェット界でいうところのヤモリみたい。
こうした木目調の素材でも、触れるようにぴたっと貼り付けるだけでしっかりと粘着する。剥がす際にはひねりながら(ちょっと力を入れつつ)引っ張るだけで外れるが、力を入れすぎるとヒンジの方が壊れそうになるので慎重に。
壁側もガジェット側も両方が同じ粘着パッドなので、基本的に軽量なガジェット類だったらどんなモノも壁に貼り付けられる(あまり重すぎると外れるけど)。ちょっと物撮り的な使い方にも便利かもしれない。
アクションカメラでももちろん使える:GoProのユニバーサルマウントに対応
なお GoPro のアクションマウントに対応しているため、GoPro や Osmo Action をシームレスに装着できる。僕はスマホでの自撮りはほとんどしないし、万が一スマホが落下したらと思うとちょっと怖い。なのでアクションカメラでの使用が自然かつ安定すると感じている。
粘着パッドが汚れても、洗えば粘着力が回復
これがけっこう感動するポイント。粘着パッドはその名のとおり何にでも粘着するのが便利なのだけれど、その分汚れも付着しやすい。
そんなときは水でサッと洗うだけで、まるで汚れていなかったかのようにきれいになる。耐久性も高くけっこう長く使えそうだし、実際に使ってみると本当にすごい。そのかわり川の中や濡れたサーフボードなど、水に濡れている箇所にくっつけることはできないので注意が必要だ。
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上記では STICK iT の特徴も合わせて紹介したが、以下では僕が実際に使ってみた感想を混じえてレビューしていきたい。
STICK IT を実際に使ってみた正直な感想
- 数時間はもたないものの、確かにあらゆる場所にくっつき固定できるのは便利
- 粘着パッドの持続時間は気温や時期にも大きく左右される
- Osmo Action との相性が抜群
- 軽量なのでバックパックに忍ばせて持ち歩ける
実際に使った感想は以下のような感じ。意外にもスマホを装着した状態で数時間壁に貼り付けっぱなしというわけにはいかなかったけれど、持続時間は気温や時期にも大きく左右される印象。
そして便利だったのは Osmo Action との組み合わせ。ユニバーサルマウントがそのまま使える&前面ディスプレイが活きてくるので本当に便利だと感じる。それではそれぞれ詳しく紹介しておこう。
数時間はもたないものの、確かにあらゆる場所にくっつき固定できるのは便利
まず実際に使ってみると「たしかに粘着力は素晴らしく便利。ただし『数時間単位で貼り付けておく』という用途には向かない」という印象だ。
STICK iT 自体は「え、軽く壁に当てるだけでこんなにくっつく!? 」と驚くほど粘着力はあるし、過去に僕が使ったことがある類似製品よりも圧倒的にクオリティが高い。ただ持続時間に関しては、少なくとも気温20度前後の室内環境で試した結果「スマホで数分間」「アクションカメラで10分程度」といったところだった。
【気温20度の室内で iPhone XS を縦向きに装着した結果】
- ガラス面:約4分
- ツーバイフォー材(木目):約4分
- 凸凹した壁:約3分
- 鉄素材の壁:約6分
- ガラス:約4分
上記は iPhone XS を STICK iT に装着し、縦向きに装着してみたテスト結果。iPhone を横向きにすると持続時間は2倍程度になるが、最初の期待よりはやや短め。ただしスマホよりも軽量なアクションカメラだと、より壁に貼り付けた際の持続時間は長い。
これは僕の環境なので上記の限りではないと思うけれど、他所の記事でこのテストをしているところはなさそうだったので、あえて記載してみた。購入する際の1つの指標になるはず。
例えば5分程度タイムラプスやストリーミング撮影時には別途三脚は用意したほうが良いものの、ちょっとしたセルフィーや TikTok や Instagram のストーリーなどの短編動画を撮影する際には STICK iT が手軽で使いやすい。シーンに合わせて使い分けをするのがベストだと感じる。
粘着パッドは夏など暖かい季節や地域で持続時間が向上しそう
上記で「数時間はもたない」と紹介したが、実際に使ってみると季節や接地面の温度にも大きく左右される印象だ。
例えば先日電車に乗ってSTICK iT にアクションカメラを装着しタイムラプスを撮影したのだけれど、窓ガラス面が熱くなっていたからか、1時間半ほど貼りっぱなしでもまったく剥がれるようすはなかった。
気温20度前後の自宅だと持続時間は10分程度だったが、外気温が30度近いシーンではおそらくかなり長い時間(それこそ数時間)は持続するのではないかなあと思う。ちなみにそうなった場合でも粘着面が溶けて剥がせなくなるということはなく、普通に剥がすことができた。
寒い環境で試してはいないけれど、上記のテスト結果から、少なくとも気温が高い方が粘着力の持続時間は長いと感じる。
GoPro や Osmo Action との相性が抜群
スマホを装着するのはもちろんだけれど、個人的にはやはり軽量で小型な GoPro や Osmo Action との相性がとにかく良いと感じた。
とくに Osmo Action は前面にディスプレイが備わっているため、こうして壁に貼り付けても「どう撮れているか」が一発で分かるのが本当に便利。例えばゼミ合宿のように大勢で集合写真をする際や、壮大な景色をバックにセルフィーをするなんていうシーンでも使えそうだ。
アクションカメラは軽量小型で壁に貼り付けた際の持続時間がスマートフォンよりも長いため、YouTube の動画撮影などを行う際でも快適に使うことができると感じた。
軽量なのでバックパックに忍ばせて持ち歩ける
三脚や自撮り棒なんかだと毎日持ち歩くのはちょっと気が引けるけれど、STICK iT は粘着パッドタイプで 36g と軽量小型。なので普段は Osmo Action に STICK iT を装着しっぱなしで持ち歩く。サイズ感含めて Osmo Action に馴染むうえに、使いたいときにすぐ使えるからだ。
僕は普段 Leica M10 というマニュアルフォーカスのデジタルカメラを持ち歩いているため、日常でのセルフィーは難しかったのだけれど、このセットならば広く景色を写り込ませつつセルフィーが可能だ。
まとめ:STICK iT をシーンに応じて使い分ける
こんな感じで粘着式のマウント『STICK iT』をレビューしてみた。実際に1ヶ月ほど使ってみたけれど、率直な感想としては「使いどころや用途を考えればかなり使えるアイテム」だと感じる。とくに Osmo Action との相性は抜群だし、STICK iT 自体はかなり軽量小型なので常にこのセットで持ち歩いているほど。
これからやってくる夏に向けて、みんなでの思い出写真を残すためにも STICK iT が1つあると、より楽しい夏が過ごせそうだ。
トバログ限定でクーポンコードを配布!
「定価でも4,680円」はちょっと試すには高いかも! と思った人は少なくないはず。輸入代理店に交渉したところ、今回トバログの記事を読んだ人限定で「1,000円オフ」となる割引クーポンを発行してもらえることになった。STICK iT をカートに入れ、購入する際にクーポンコード『T9FW3WFJ』を入力すれば3,680円で購入できる(6/1-6/15で何度でも使用可能)。
気になった人は要チェックだ。
- クーポン有効期限:2019年6月15日まで
- コード:T9FW3WFJ
- 価格:4,680円→3,680円