そろそろチェキ、それもインスタグラムのように真四角なスクエアプリントができる『instax SQUARE』シリーズが欲しい。
購入しようと思って調べてみると、スクエアタイプのチェキ『instax SQUARE』には3種類の機種があることが分かった。スクエアプリントは同じだと思うのだけれど、どれを買えば良いのか分からなかったので、自分で比較して「本当に僕が欲しいチェキはどれか」を考えてみることに。
チェキスクエアの購入を検討している人にとって有益な記事となれたら幸いだ。
真四角のチェキスクエアについて
冒頭でも簡単に紹介しているが、チェキスクエアは富士フイルムが発売する「1:1 のアスペクト比で撮影できるチェキ」の総称。2017年5月に『instax SQUARE SQ10』と発表となった比較的新しいフォーマットだ。インスタグラムのような正方形構図が撮れるため、1:1 に慣れている人にとっては構図が取りやすい。
フレームカラーは白背景と黒背景の2種類(テイラー・スウィフトモデルなどもあり)。価格は通常のチェキよりもちょっと高めで、実税価格1,000円ほどで購入ができる。縦長構図よりもアルバムや額縁に入れた際に整然と収まりそうだ。
僕はこのチェキスクエアフォーマットに対応したカメラ『instax SQUARE』を所持していないので、今回はフィルムだけでなく自分の用途に合ったチェキを買いたい。
『instax SQUARE』には3種類の機種がある。SQ10 と SQ20 はデジカメで、SQ6はアナログチェキ
情報を集めていると、instax SQUARE シリーズには現在3種類の機種がある。1番高い最新のフラッグシップモデル『instax SQUARE SQ20』と、その1世代前の『instax SQUARE SQ10』、そしてエントリーモデルの『instax SQUARE SQ6』の3種類。
見た目はすべて似ているのだけれど、それぞれ機能や価格などが異なっているので、詳しく紹介しよう。ちなみにこの項目を書いている時点で「自分の欲しいチェキ」が見つかったのでポチってしまった。
スクエアだけどアナログな『instax SQUARE SQ6』
- デジタルではなくアナログのチェキカメラ
- そのため撮影時にデジタル補正はできない
- 従来のチェキのように気軽に使いたい人用
instax SQUARE SQ6 はアナログなチェキスクエア。2018年に発売となった新しいモデルで、従来のチェキと同じように、デジタルではなくアナログな点がポイント。シャッターを切ると光を直接チェキフィルムに写し込むタイプのチェキだ。
ただ30cmの「マクロ」や「自撮りモード」「二重露光モード」「露出補正機能」は備わっており、アナログながらも実用性も高い。セルフィーミラーも備わっているので自撮りしやすい点も良さそう。
SQ10 や SQ20 のようにデジタルフィルターを通すことはできないが、付属する3色のカラーフィルターをストロボに装着することで、やや遊べる仕様となっている。直販価格は1万7,150円だがアマゾンでは1万2,500円ほどで購入可能。現在ではテイラー・スウィフトのオリジナルモデルなども発売となっている。
今1番コスパの高い『instax SQUARE SQ10』
- 2017年にチェキスクエアと同時発売となったデジタルチェキ
- 液晶ディスプレイを確認しながら撮影でき、デジタル修正も可能
- ミラーレス一眼やiPhoneで撮影した写真をmicroSDに移してチェキプリントできる
『instax SQUARE SQ10』 は、チェキスクエアの発表と同時に発表となったチェキだ。2017年発売。2019年5月現在、ブラックは販売終了(在庫限り)となっている。
アナログな SQ6 とは異なり、デジタルで画像として撮影できるため、チェキとしてプリントする前にデジタルフィルターをかけたりトリミングしたりが可能。画素数は低いものの、このカメラで撮った写真をPCに移すこともできるし、逆にスマホや一眼レフカメラで撮影した写真を取り込んでプリントすることもできる。
発売当初は3万円を超える価格帯だったが、最近は1万6,000円前後が実勢価格。アマゾンでの価格は1万4,000円〜ほどで、SQ6 よりも安価で購入可能だ。
SQ10の後継機で動画が撮れる『instax SQUARE SQ20』
- 前述した SQ10 の後継機で基本性能はほぼ同じ
- 最大15秒間の動画撮影が可能でフレームを切り抜いてチェキとしてプリントできる
- 前面にミラーが備わっており自撮りがしやすい
『instax SQUARE SQ20』は実質的な SQ10 の後継モデル。SQ10 との大きな違いは動画撮影が可能な点。動画から切り抜いたフレームをチェキとしてプリントできる。
iPhone のバースト撮影のように気に入った一瞬を選んでチェキにできる「FRAME GRAB(フレームグラブ)」や、時間差で4コマを同時に1枚のチェキに収める「TIME SHIFT COLLAGE(時間差撮影)」などができるので、より新しい表現が可能だ。
直販価格は2万4,300円とやや高価ではあるが、こちらもアマゾンでは1万9,000円ほどで購入できる。
おまけ:instax SHARE SP-3
- スマホやカメラを Wi-Fi 接続してチェキスクエアにプリントできる
- プリンタなので単体では撮影不可
- スマホアプリで画像の加工ができる
『instax SHARE SP-3』はカメラとしてのチェキではなく、スマホと Wi-Fi 接続して画像をチェキスクエアにプリントできるプリンターだ。より良い発色、そして解像度でチェキにプリントできるとしている。
実際に試したわけではないので SQ20 などと比較して「高い解像度と発色」となるかは不明だが、仕様を確認すると 320dpi なので SQ20 の 318dpi とどの程度変わるかは分からない。
ただ SQ10 や SQ20 の場合だとスマホで撮った写真は micro SD 経由のプリントだが、このプリンターなら Wi-Fi で直接写真がプリントできる点は魅力。富士フイルムのカメラなら、直接 Wi-Fi で接続してチェキにすることが可能だ。価格は直販価格で1万9,980円でアマゾンでは1万8,000円ほど。
3つの機種は具体的に何が違うのか?それぞれを比較してみる
上記ではさらりとそれぞれ3機種の違いについて紹介してみた。それぞれ「何が違うのか? 」「できるコトの差」を比較するため表にしてみた。こういうの作るのは久しぶりで面倒だったけれど、何ができて何ができないのか分かるので便利。
↓見切れる場合は左右にスクロールできます↓
SQ6 | SQ10 | SQ20 | |
---|---|---|---|
フォーマット | チェキスクエア | チェキスクエア | チェキスクエア |
画像としてデジタル保存 | ✕ | ◯ | ◯ |
スマホや一眼で撮った写真のプリント | ✕ | ◯ | ◯ |
撮影後のデータ編集 | ✕ | ◯(トリミングなど) | ◯(トリミング、動画切り出しなど) |
動画撮影 | ✕ | ✕ | ◯ |
フィルター機能 | ✕(カラーフィルター同梱) | 静止画フィルター 10種類 |
静止画と動画のフィルター16種 |
二重露光モード | ◯ | ◯ | ◯ |
ズーム | ✕ | 2.4倍デジタルズーム | 4倍デジタルズーム |
撮影距離 | 30cm~∞ | 10cm~∞ | 10cm~∞ |
マクロ | 0.3m~0.5m | 10cm~ | 10cm~ |
セルフショットミラー | ◯ | ✕ | ◯ |
バッテリー | リチウム電池(CR2)2本 | リチウムイオンバッテリー | リチウムイオンバッテリー |
サイズ | 118.7mm ×128.1mm ×58.1mm | 119mm×47mm×127mm | 119mm×127mm×50mm |
重量 | 393g | 400g | 390g |
筐体カラー | GRAPHITE GRAY(グレー) AQUA BLUE(ブルー) BLUSH GOLD(ゴールド) RUBY RED(レッド) PEARL WHITE(ホワイト) |
ホワイト ブラック |
BEIGE(ベージュ) MATTE BLACK(マットブラック) |
実勢価格 | 1万2,500円 | 1万4,000円(出荷終了) | 1万9,000円 |
ハイブリッドインスタントカメラと謳う SQ10 と SQ20 のスペックは近く、大きな違いは動画撮影機能の有無くらい。そして SQ6 はフォーマットこそチェキスクエアだが、機能性に関しては既存のチェキのようにアナログな感じだ。
デジタルなチェキ『SQ10』と『SQ20』を比較。それぞれの違いはやはり動画機能の有無
https://www.youtube.com/watch?v=Dwg5qEMnSco
前述の通り、SQ10 と SQ20 の大きな違いは「動画の撮影機能」の有無。撮った動画から気に入ったシーンだけをチェキにできる(iPhoneのバーストのような機能)など、動画からチェキに切り抜く機能が多く備わっている。
細かいところで言うとセンサーサイズや液晶ディスプレイサイズや画素数は SQ10 の方が高性能ではあるが、ズーム性能差(SQ10は2.4倍、SQ20は4倍)やセルフィーミラー、動画撮影機能の有無などを考えると、実用性を選ぶなら SQ20 だろう。
SQ6 はアナログなチェキ。SQ10、SQ20との大きな違いは「撮った後に写真の加工ができるか否か」
一方で SQ6 はデジタルではなくアナログなチェキ。最終的にチェキになるのはそのため撮影後の写真の加工はできず、撮る前に構図などを決めておく必要がある。
その分安価ではあるのだけれど、スマホや一眼レフで撮った写真のプリントはできない。フィルムカメラのように純粋に写真撮影を楽しむのであればおすすめだが、利便性を考慮するならば、個人的には SQ10 か SQ20 を選びたいと感じる。
まとめ:僕にとっては instax SQUARE SQ10 がベストそう
- チェキスクエアが撮れれば良い
- 動画機能は必要ない
- でもミラーレス一眼で撮った写真もプリントできたら嬉しい
- 安価かつ機能性のバランスが良いモデルが欲しい
こんな感じで富士フイルムのチェキスクエア『instax SQUARE』シリーズを比較してみた。かなりの長文となってしまったが、僕にとって最適だと考えられるチェキは『instax SQUARE SQ10』。
機能性は高くデジタルなチェキスクエアなのに、型落ちモデルのため1万円台前半と instax SQUARE の中では最も安価な点が決め手だ。一眼で撮った写真もプリントしたいので SQ6 は候補対象外となり、SQ20 はやや高く動画機能は必要ないと感じ SQ10 を選んだという感じ。
この記事を書いている途中でさっそくアマゾンで購入してみたので、実際に使ってみたらレビューしていきたい。