最近メインのモバイルバッテリーとして cheero(チーロ)の『Power Extra 10000mAh』を購入した。
10000mAh と必要十分の容量で、かつ USB Type-C でのパワフル入出力ができ、筐体がホワイト(ここが最も重要)というモバイルバッテリー。久しぶりのモバイルバッテリーの買い替えで進化を感じたのでレビューしておきたい。
- USB Type-C での入出力が可能
- 最大18Wでの出力ができ対応端末への充電時間が短縮
- なんといっても白い筐体
■『Power Extra 10000mAh』のココが残念
- ちょっと傷や汚れが目立つ
- 作りが若干甘い
cheeroの『Power Extra 10000mAh』について。あと買った理由とか
こちらが今回購入した老舗モバイルバッテリーメーカー cheeroの『Power Extra 10000mAh』。「USB Type-C での入出力」「10000mAh級の容量」「最大18Wでの出力」と、モバイルバッテリーとして求められるスペックをクリアしている製品だ。価格は約3,500円ほど。
特筆すべきは USB Type-C での入出力が可能という点。従来品は USB Type-C での出力に対応していないモノが多かった。Power Extra 10000mAh は、USB Type-C ケーブル1本で端末の充電からモバイルバッテリーの充電までが可能だ。
つまり日常はもちろん旅先でのケーブルが減らせる……!
cheero Extra 10000mAh with Power Delivery 18W | |
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容量 | 10000mAh |
入力 | USB Type-C (PD) : 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A (18W max) PD |
出力 |
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サイズ | 約 95 × 62 × 25 mm |
重さ | 約215g |
その他 | AUTO-IC機能搭載、1年保証 |
僕が購入した理由
しばらくは「日常のスマホの電源は『Anker PowerCore Fusion 5000』をバッグに入れておけば間違いない。」でも紹介した『Anker PowerCore Fusion 5000』を持ち歩いていたのだけれど、最近は 15インチ MacBook Pro のACアダプタも持ち歩くため、単機能でコンパクト、かつ大容量のモバイルバッテリーが欲しいと思っていた。
また僕のラインナップには USB Type-C での入出力に対応しているモバイルバッテリーがなかったので、来る夏休みに向けて、そういう意味でも新調したかったという意図がある。
なお Anker にも『Anker PowerCore 10000 PD』という製品があるが、あちらは筐体カラーがブラックのみ。ホワイト系の端末が好きな僕には cheero 一択だった。
『Power Extra 10000mAh』レビュー
上記で『Power Extra 10000mAh』のスペック紹介や購入した理由を紹介したところで、さっそくレビューをしていきたい。
まずはパッケージ。昨今のシンプルなパッケージとは異なり、訴求ポイントが分かりやすく手に取りたくなるデザインだ。Anker のパッケージはシンプルだが、あれはオンラインでウケるデザイン。家電量販店で並んでいたら cheero のモバイルバッテリーを手に取ると思う。
Power Extra 10000mAh のサイズ感と重さ
手に持ったサイズ感はこんな感じ。モバイルバッテリー黎明期に登場した Power Plus シリーズを彷彿とさせるデザインながら、同程度の容量で二回りほどコンパクト。
重さは約215g と200ml のパックジュース程度の重さ。カバンの中に毎朝仕込んでも持ち歩きやすいサイズと重さだ。一昔前と比べると小さく、そして軽くなったなあ。
白くてシンプルな筐体で素材はマットでさらりとした質感。表面は下部にロゴがあるだけなので、ステッカーを貼っても良いし、そのまま使っても良い。
USB Type-C と Type-A を搭載。入出力のインターフェイス
- USB Type-A x 1:出力専用(5V/2.4A)
- USB Type-C x 1:入出力(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A )
充電するためのインターフェイスはこんな感じ。USB Type-C ポートで最大18W の出力が可能で、 iPhone や iPad Pro の高速充電もできる。
それぞれのポートを使って最大2台の端末を同時に充電できるが、注意点としては Type-A ポートと Type-C ポートを合わせて最大18Wという点(Type-C は単体で最大18W )。負荷的には iPad Pro と MacBook を同時充電などは難しそう。
過充電などを防ぐためのAUTO-IC機能を搭載しているので、端末別に最適化しながら充電ができる。安心感は高い。
こんな感じで USB Type-C ケーブル1本あれば PC やカメラ、Bluetooth スピーカーなどの対応端末を充電できる(MacBook は使いながらだと給電レベル)。すべての端末が USB Type-C であれば、持ち歩くケーブルが1本で済むのが嬉しい。
また『Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル』などを使って USB Type-C ポートから iPhone への充電も可能だ。どちらにしろ iPhone ユーザーはケーブルが1本増えるが、AC はその他の端末と併用できるので、荷物は減らせる。
USB Type-C はモバイルバッテリー自体への充電ポートも兼ねているので、MacBook の充電アダプタでも充電できるのが魅力的。10000mAh と比較的大きな容量だが、Power Delivery 18W 対応の ACアダプタ(MacBookのACなど)であれば最短3時間でフル充電が可能。
旅行でちょっとカフェで充電したいなんてときには便利。
デジタルインジケーター付きで残量が分かりやすい
これは便利だなあと感じたのが、デジタルインジケーターでバッテリー残量がパーセント表示で把握できる点。多くのモバイルバッテリーではざっくりとした残量しか分からないが、これがあることで Power Extra 10000mAh は残量が把握しやすい(精神的にラク)。
バッテリー残量20%程度の iPhone XS を充電すると、満充電まで約30%ほど減った。なので Power Extra 10000mAh が満充電の状態だと、iPhone XS が約3回ほど充電できる計算。デジタルインジケーターが備わっていると、こうしたレビューもしやすい。
若干作りが甘いかも
ここまで Power Extra 10000mAh の良い点を主に紹介してきたが、不満な点としては若干作りが甘いという点。具体的には上画像のバッテリー中央部の帯がやや波打っていたり、USB Type-A ポートが若干斜めっていたり。
白い筐体のため汚れや傷が目立つのだが、最初から微細ではあるが汚れが付着していたのも気になった。まあ使い込んでいけばまったく気にならないし、実際の使用にあたって支障はない。
これだけの機能を備えた(しかも品質の高い)モバイルバッテリーの選択肢はほぼないので、買って良しといえそうだ。
まとめ:こんな人におすすめ
- 1年以上モバイルバッテリーを買い替えていない人
- USB Type-C ケーブル1本で端末もモバイルバッテリーも充電したい人
- シンプルで白い高スペックなモバイルバッテリーが欲しい人
こんな感じで cheero のモバイルバッテリー『Power Extra 10000mAh』をレビューしてみた。良い点も悪い点も書いているが、総じてかなり良いモバイルバッテリーだと感じる。
高速充電に関してはすでに多くのモバイルバッテリーも対応している印象だが、USB Type-C での入出力ができるのはまだまだ少ない(とくに有名メーカーからはあまりない)。
最近は他ブログなどでプレゼントキャンペーンなどを見かけるが、トバログでは自費購入でのレビューなので、残念ながらプレゼントはできない。まあ 3,500円程度で買えるモバイルバッテリーだし、価格的にも機能的にも「買ってよし! 」なモバイルバッテリーだ。
↓ちなみに同じく cheero のモバイルバッテリー『cheero Power Plus 5 10000mAh
』の方が、同スペックでも若干軽量で小さい。ほぼ誤差レベルだが、メタリックなグレーが好きな人はこちらでも良さそう(価格は同じ)。