ブログや動画撮影用に使っているカメラを、フルサイズから APS-C にサイズダウンしたい。
つい昨日、海外でソニーの新しい APS-Cミラーレス一眼『α6600』が発表となった。発売は11月ということだが、密かに「Leica M10 あるし仕事カメラはフルサイズの必要ないんじゃ……」と思っていた僕にとって、けっこう気になっていた発表。
これを機会に α7Ⅱ から α6600 に買い換えようかなと思っている。主な理由なんかを記事として書いておきたい。
α7ⅡとFEマウントからα6500とEマウントレンズに。買い替えたい理由やメリット的なところ
α7Ⅱ | α6600 | |
---|---|---|
センサー | フルサイズ | APS-C |
有効画素数 | 2430万画素 | 2420万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | ◯ | ◯ |
動画撮影 | フルHD | 4K30p HDR |
チルト液晶 | ✕ | ◯ |
上記しているが、今買い替えを考えているのは、ソニー α7Ⅱ から同じくソニーの α6600 への買い替え。メインの持ち歩きカメラとしてライカの Leica M10 は手元にあるので、より機動性を高めたいという視点から、より軽量小型にダイエットしたいという意図がある。
センサーサイズはフルサイズから APS-C に変わるが、α7Ⅱ も古いカメラなのでスペック的には大きく変わらず、むしろ感度などの性能は向上しているはず。通常の比較記事ならもっと比較項目を増やして比較するだろうけれど、僕にとっては上記の情報で判断してみる。
■買い替えたい理由
- とにかく機材を軽くなる
- レンズが安い
- 動画が撮りやすい
- ブログ記事用なら APS-C でもフルサイズでもあまり違いがない
主な理由は上記の4点。まあせっかくこうしたブログを書いているので、それぞれの項目について詳しく紹介しよう。
1.とにかく機材が軽くなる!
僕の場合、スナップや写真のメインカメラは Leica M10、ブツ撮りや動画撮影などは α7Ⅱ で使い分けている。どちらも僕にとっては重要なカメラなので、数日間の旅には必須。しかし2台持ちはかなり重たい。
それぞれのマウントのレンズやストロボなど機材を持ち歩くとなると、LCC なら間違いなく荷物制限に引っかかる。
α7Ⅱ | α6600 | |
---|---|---|
ボディ | 599g | 503g |
標準域ズーム | TAMRON (564g) |
SEL1655G (494g) |
広角ズーム | SEL1635 (516g) |
SEL1018 (225g) |
合計 | 1679g | 1222g |
上の表は、仮に「今使っている α7ⅱ のレンズ一式を α6600 と Eマウントレンズに買い替えたら? 」の重さの比較表。まだレンズは仮だが、ほぼ同じ構成でも 450gは軽くなる予定。「そんなに変わる? 」と思うかもしれないが、iPad Pro 1台分と考えると、けっこうなインパクトだ。
そしてもしレンズを『SELP18105G(フルサイズ換算で27mm-157.5mm相当)』1本だけ持ち歩く想定だと約930gと1kg以内に収まる。またキットズームレンズである『SELP1650(フルサイズ換算で24mm-75mm)』だけと考えれば、わずか619gでブログ用のカメラが持ち歩ける。
ボディだけの重さを考えると差分は90g程度だが、APS-C はレンズを小さく、そして軽くできるという点が最高のメリットだと思う。
2.レンズが安い
あと地味だけれど「レンズが安い」というのもポイント。フルサイズのレンズは安くても5万円以上で、質を求めると20万円をゆうに超えるものも少なくない。それを用途別、焦点距離別に揃えると、かなりお金がかかってくる。
一方の APS-C 向けレンズは、ほとんどが10万円以下で揃えることができ、安いレンズなら新品でも5万円以下と安価だ。中古なら1万円台から買えるレンズも少なくない。
仮に「フルサイズレンズ一式を売って APS-C に買い替え」をするとなれば、持ち出し0円どころかお釣りが返ってくる。なかなか魅力的。
3.セルフィー動画が撮りやすい
そしてこれ。α7ⅱ シリーズのチルト液晶(電子ビューファインダーを動かす機構のこと)は可動域が狭く、セルフィーができない。そのため動画撮影時などは別途液晶モニターが必要だった。
一方の α6600 は可動域が 180度と広いので、セルフィーが可能だ。液晶モニターがなくても、動画撮影などが簡単にできる点が嬉しい。「そんなに重要? 」と思われるかもしれないが、少なからず動画を撮影している身としては、けっこう重要。旅先での撮影はもちろん、自宅でもより身軽になれる。
4.APS-C とフルサイズの違いは、ブログ記事用と考えるとほとんど分からない
最終的にこれ。ブログにアップする写真はかなり圧縮しているうえに、PCのディスプレイで大きな画面で見ることもないので、正直見る側としては APS-C かフルサイズかなんて、よほどカメラに詳しい人でなければ判別できないはず。
また判別できたところで「あのブログは APS-C だからダメ」みたいな思考にはならない。まあ撮る側(僕)からすると、レンズが明るいとか高感度とかそういう違いはあるかもしれないが、基本的にはストロボを焚くので劇的なセンサーサイズの違いは感じないと思っている。
NEX-5 を使っていたときは「フルサイズが欲しい」と思っていたが、一旦フルサイズを使ってみれば「ぶっちゃけこの用途なら APS-C でも変わらないな」とも思っていたので、アウトプットの質がほぼ変わらず軽くなるなら最高だ。
懸念しているポイント
- 明るいズームレンズが少ない
- 意外と高い
もちろん買い替えによって懸念しているポイントもある。例えば「明るいレンズがない問題」。フルサイズ用の FEマウントには『28-75mm F/2.8 Di III RXD』など標準ズームで F2.8 通しの明るいレンズが多数存在するが、Eマウントは新たに発表となった『SEL1655G』を除くと、基本的には F4 通しか F3.5〜F5.6 のレンズばかり。物撮りはなんとかなるにしても、薄暗い取材先での撮影だとちょっと心もとない。
また、α6600は日本円で15万円前後になるとの予想もあり、α7Ⅲ の中古価格並みに高い。レンズ一式を揃えると結果的に安く済みそうだが、F2.8通しの SEL1655G も15万円前後になる見込み。APS-C でサイズダウンは図れるが、価格的なお得感はあまり感じなさそう。
発売も11月らしいし、まず中古で8万円台の α6400 を先に買って試してみるのも悪くないと思っている。
まとめ
こんな感じでフルサイズの α7Ⅱ から APS-C の α6600 に買い替えたいという記事を書いてみた。
カメラ1台持ちであれば α7 シリーズを使い続けても良いのだが、2台持ちとなると業務的に使っているカメラは軽くしたいところ。用途やウェブで公開する動画やブログ写真に留まるし、写りも十分きれいだと思うので、おそらく α6600 でも十分すぎるスペックだとは思う。また何か進捗あったら記事にします。