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ユーザーだけが知っているノイズキャンセリングヘッドホンの魅力。おすすめのヘッドホンも紹介

ユーザーだけが知っているノイズキャンセリングヘッドホンの魅力。おすすめのヘッドホンも紹介


僕はもう、かれこれ高校時代からノイズキャンセリングイヤホン(ヘッドホン)を愛用している。耳に装着し、電源を入れた瞬間に静寂が訪れ、無理のない音量でも周囲の雑音を気にすることなく作業に没頭したり、好きな音楽に酔いしることができるのが魅力だ。

よくノイズキャンセリングヘッドホンのデメリットとして「音質が落ちる」「密着性の高いイヤホンならノイズキャンセリングがなくても快適」という点が挙げられるが、もう10年近くノイズキャンセリングイヤホンに触れている僕は、それらのデメリット以上にノイズキャンセリングヘッドホンの魅力を知っている

最近、ノイズキャンセリング搭載ヘッドホンが多く登場している。今回「ノイズキャンセリングがあってよかったシーン」などとともに記事にしてお伝えしておきたい。

 

 

ノイズキャンセリングはそもそもどんな仕組みなのか

ノイズキャンセリングはいったいどういう仕組みなのか、実はユーザーでも知らない人は意外にも多いと思う。簡単に言うと「ヘッドホンに付いているマイクが周囲の雑音を拾って、それと同じレベルのノイズを発生することで打ち消す」というもの。

音には波形があり、その波形による空気の振動を人間の耳にある器官がキャッチして “音” として認識している。雑音もそういった波形によるものなので、その波形をノイズキャンセリングヘッドホンのマイクで感知し、デジタル信号処理で雑音の波形を打ち消すための波形を作ることで、雑音を打ち消すことができるのだ。ややこしい話かもしれないが、アルカリ性の液体に酸性の液体を混ぜて中和することに近い気がする。

もちろん完全に打ち消すわけではないので、声や大きい雑音などはある程度聴こえてくるのだが、あるのとないのではまったく違うというのは、実際に試聴してみたことがある人ならば分かるはず。

 

使って分かったノイズキャンセリングが効果を発揮するシーン

 

混みがちなカフェでの作業中に


趣味がブログの人だったり、ちょっと気分を変えてカフェで仕事をするのが好きだという人も多いと思うが、そんなときにけっこう気になるのが、隣の席の会話。とくに女子高生や主婦グループなどが隣に座った際には、快適に作業をするのはちょっと難しい。

そんなときにノイズキャンセリングヘッドホンでちょっとした音量の作業音を流せば、いつの間にか作業に集中できているということがほとんど。密着性の高いカナル型のイヤホンだと1時間装着していると耳が痛くなってくるため、こういった際にはノイズキャンセリングヘッドホンがあると長時間作業に集中できて嬉しい。

僕がカフェで作業をする際には、PC に並んで絶対に欠かせないアイテムの一つだ。

 

オフィスで集中したいとき

上記のカフェで作業する状況と似ているが、オフィスで作業に没頭する際にも便利だ。営業だったり電話をよく取る必要のある人など、コミュニケーションが多い職種の人は難しいかもしれないが、基本的には集中する時間を決めてそこで集中モードとして作業をすると驚くほど集中できる。

例えば僕の所属する会社では「一心不乱モード」という制度があり、一心不乱と書いてあるフラッグを立てている人にはチャット以外で話しかけてはいけないというルールがある。その一心不乱モードで書き仕事や期限の近いプレゼン資料に取り組んで作業をする。

ただ、例え「一心不乱モード」でも周りで自分の関わっているプロジェクトの話をしていたら、どうしてもその会話が気になってしまうので、そんなときにはノイズキャンセリングヘッドホンが便利だ。

 

飛行機や長距離バスなどでしっかり休みたいとき

月並みだが、飛行機や長距離バスなどの長時間移動ではノイズキャンセリングヘッドホンは絶大な効果を発揮してくれる。「時差ボケが辛いので寝ておきたい」「夜行バスで次の日は朝から観光なのでじっくり寝ていたい」という場合に、ノイズキャンセリングヘッドホンがあるとアナウンスや周囲の話し声、いびきなどに効果を発揮する。

完全に雑音をシャットアウトするわけではないのだが、ノイズキャンセリングがあるのとないのではかなりの差があるし、僕の場合は圧倒的に快適に過ごすことができる。とくに飛行機内だと子どもの泣き声などが気になるときも多いと思うが、ちょっと音楽を流すだけで快適に過ごせること間違いなしだ。

よく移動する人であれば一つは持っておきたい。

 

大人数で同じ部屋に泊まる合宿や旅行での就寝時

上記と似ているのだが、これは使ってみて始めて快適性に気づくポイント。大人数で同じ部屋に泊まる合宿などでは、就寝時にいびきなどが気になりなかなか寝付けないということが多いと思う。とくに眠りに神経質な人は、自分だけが起きていてなかなか寝付けず翌日に寝不足ということも多いはず。

そんなときにノイズキャンセリングヘッドホンなら、いびきや雑音が気にならずに耳栓代わりに使うことができ、いびきなどが気にならずに快適に就寝できる。イヤホンで音楽を流しながら眠りにつくという人もいると思うが、大抵の場合は一時間くらいで耳が痛くなったり音がうるさくて外してしまうということもあるはず。ノイズキャンセリングヘッドホンは音楽を流さなくても静かな環境になるし、耳をすっぽりと覆うオーバーイヤーヘッドホンなら着けている間も耳が痛くなりにくい。

実は僕が「持っててよかったノイズキャンセリングヘッドホン」を一番強く感じたのはこの瞬間だった。ありがとうノイズキャンセリングヘッドホン。

 

おすすめのノイズキャンセリングヘッドホン / イヤホン

ここまでいくつかノイズキャンセリングヘッドホンの魅力を伝えてきて、欲しいと感じる人も少なくないはず。それではトバログ的にオススメしておきたいノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンをいくつか紹介しておこうと思う。

選ぶ際のポイントは「価格」「駆動時間」「ノイズキャンセリングの効果」の3点。いくら良い製品でも、予算に見合わなければ買うことはできないので、ある程度価格は考慮しておきたい。また駆動時間は案外大事。12時間のフライトで3時間しかバッテリーの持たないイヤホンを買うのは用途と合っていないといえる。また、ノイズキャンセリングの記事なので、僕の主観ではあるがノイズキャンセリングの効果も5段階評価で記載してみた。

 

QuietComfort 35 wireless headphones II|Bose

  • 実売価格:3万9,960円
  • 駆動時間:最大20時間
  • 重さ:234g
  • ノイズキャンセリングの効果:★★★

 

僕が今愛用しているノイズキャンセリングヘッドホン。約4万円とやや高価だが、スタイリッシュな見た目がスーツによく合うので、出張の多いビジネスマンにオススメしたいヘッドホンだ。もちろんノイズキャンセリング機能も、ソフトではあるが十分。クリアで心地よい音質はもちろんのこと、大人でも耳がすっぽりと覆うことができるため、長時間装着していても痛くなりにくいという点もポイントが高い。

バッテリー駆動時間も長く、モバイルバッテリーで充電が可能なので長距離の移動や長時間の作業にオススメだ。

Bose のノイズキャンセリングヘッドホン『QuietComfort 35 wireless headphones II』レビュー

 

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QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones|Bose

  • 実売価格:2万9,160円
  • 駆動時間:約16時間
  • 重さ:44g
  • ノイズキャンセリングの効果:★★★★★

 

個人的にもっともノイズキャンセリングで感動したのがこちら。とにかく耳にひょいと引っ掛けるだけで、まるで別次元にいるかのように周囲のノイズがぴたりと止むイヤホンだ。イヤホン型だが耳の奥まで入れるインナーイヤータイプではなく、iPhone 付属のイヤホン EarPods のように耳の穴に引っ掛けるタイプなので、長時間使っていても疲れにくい。

音質も十分で、単純に音楽を楽しむむためにも使うことができる。また、多くのヘッドホンとは違いポケットにも収納でき、荷物を増やしたくない人でも持ち運びが快適だという利点がある。荷物をミニマルにしたい人や、常夏の国在住者、ヘッドホンが重くて肩が凝るという女性なんかにはオススメしたい。

 

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↓なお Bluetooth のワイヤレスタイプも売っている↓

 

 Zik 3|Parrot

  • 実売価格:2万9,800円
  • 駆動時間:最大18時間
  • 重さ:270g
  • ノイズキャンセリングの効果:★★★

 

インテリアデザイナーのフィリップスタルク氏がデザインした Parrot の Bluetooth ノイズキャンセリング ヘッドホン『Parrot Zik 3』も個人的にはオススメしたい。他のヘッドホンにはない洒落たデザインで、スーツよりも普段着によく似合う。またヘッドホンには珍しくレザー調やクロコダイル柄など合計8色展開なので、自分の服装にマッチしたモデルを選べる。タッチパネルで操作するため、たまにミスで触ってしまい音楽が止まることもあるが、操作自体はスタイリッシュで最高にクールだ。

ノイズキャンセリングも必要十分だし、専用アプリでノイズキャンセリングのレベルやイコライザで音質を変化させることができるのも魅力。発売当初は5万円近い価格帯だったのだが、最近では値下げをしていて2万円台後半での入手が可能。

満員電車でも自分だけの世界に。ノイズキャンセリング Bluetooth ヘッドホン「Parrot Zik 3」半年レビュー

 

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ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWH-1000XM2|ソニー

  • 実売価格:‎3万3,088円 ~ 4万5,800円
  • 駆動時間:最大30時間(ノイズキャンセリングオンのとき)
  • 重さ:約275g
  • ノイズキャンセリングの効果:★★★★

 

僕が始めて触れたノイズキャンセリングは、ソニーのウォークマンに付属していたもの。そんなソニーが昔から力を入れているノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホン。実際に Bose の QuietComfort 35 wireless headphones II と比較すると、ノイズキャンセリング機能に関してはやはりソニーの方が優れていると感じる。ただ、側圧(耳を挟み込む圧力)や装着感は QuietComfort 35 の方が柔らかいため、装着時間によってどちらを買うべきかを選べば良いかもしれない。

 

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ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWF-1000X|ソニー

  • 実売価格:2万4,000円
  • 駆動時間:最大3時間(ノイズキャンセリングオンのとき)
  • 重さ:左右各約7g、ケース約70g
  • ノイズキャンセリングの効果:★★

 

唯一無二のノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン。最近流行りのコードが完全に存在しないタイプのワイヤレスイヤホンで、軽さと持ち運びの手軽さが魅力。音質はそれなりに良く、通勤通学など手軽に音楽を楽しみたいときには便利だ。

ただしノイズキャンセリングをオンにした際の連続駆動時間は最大3時間と、長時間の作業や長距離移動などには向かないため「1時間くらいカフェで作業するために使いたい」「通勤通学時は自分の世界に完全に浸りたい」という人には満足に使えるはずだ。

 

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Beats Studio3 Wireless|Beats by Dr. Dre

  • 実売価格:3万5,000円
  • 駆動時間:最大22時間
  • 重さ:260g
  • ノイズキャンセリングの効果:★★

 

Beats のBluetooth ヘッドホンのノイズキャンセリング搭載モデルである Beats Studio3 Wireless。見た目のスタイリッシュさと Beats というブランドから、都内では10代~20代くらいの世代が装着しているのをよく見かける。この別モデルを使っていたが、側圧が強めで長時間の作業だとちょっと耳が痛くなるという点、音の解像度は価格ほどではないという点から僕はそこまでオススメはしていない。装着感も価格の割には安っぽく、あまり快適とは言えない。

ただ Beats のブランドは認知度が高いため、ヘッドホンをファッションとして楽しみたい人にはオススメかもしれない。ノイズキャンセリングは Bose の QuietComfort 35 よりもちょっと弱いと個人的には感じた。

 

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まとめ

こんな感じでノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンを所持する人だけが知っている魅力について紹介してみた。「音楽聴くときに音量が小さくてもよく聴こえるってだけでしょ?」と思っている人は案外多いと思うのだが、実際手にしてみるとさまざまなシーンでノイズキャンセリングヘッドホンは活用できる

そろそろノイズキャンセリングヘッドホン欲しいな~と漠然と考えている人は、是非手にとって自分に合ったノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンをチョイスしてみてほしい。僕は色々と調べた結果、自分の用途を考えて QuietComfort 35 wireless headphones II を購入しているので、個人的にはこちらをオススメしておきたい。