このサイズのモバイルバッテリーで15インチ MacBook Pro が充電できる未来が来ていた……。
20000mAh の容量でなんと 60W で給電できるというRAVPower(ラブパワー)のモバイルバッテリー『RP-PB201』。旅先や出先で電源が見つからない環境でも MacBook Pro を延命できそうなので購入してみた。
約7,500円とちょっと高めではあるが、コンパクトさとパワーを両立した最高レベルのモバイルバッテリーだ。
■良い点
- 60W給電に対応していて15インチMacBook Proも充電できる
- 20000mAh&ハイパワーなのに軽量かつコンパクト
- 30W入力対応で3時間あれば満充電
- 筐体カラーにホワイトがある(最高!)
■残念な点
- 約7,500円とまだまだ高い
- 残量が正確には分からない(4つのLED)
20000mAh の 60W 給電に対応した RAVPower『RP-PB201』について
こちらがRAVPower『RP-PB201』の本体。
上記したが容量は 20000mAh で、かつ最大 60W の給電(USB PD)に対応しているため、スマホや iPad はもちろん、13インチ級の MacBook Pro もほぼフルスピードで充電できる。中身のバッテリーはLG化学製だそうだ。
また推奨はされないが、15インチ MacBook Pro もパワー的には充電もできる。なおモバイルバッテリー本体への充電は、30W で3時間。
カラーはホワイトとブラックの2色展開(ありがたい……)。ただ価格が7,500円と昨今のモバイルバッテリーにしてはかなり高めだが、機内持ち込みができるサイズで、かつ PC も充電できるという点では最高。
なお同梱しているのは充電用の USB Type-C ケーブルと説明書、保証書とシンプル。
スペックとか
インターフェイスは USB Type-C 端子と USB Type-A の2タイプなので、基本的にほとんどの端末が充電できる。なお2ポートを同時に使用する際は、Type-C ポートが 45W、Type-A ポートが15W。
重さは約371gと小型軽量。昔持っていた20000mAhのモバイルバッテリーが450gくらいあったので、技術の進歩を感じる。
手元にあるガジェットを充電してみる
手元にあったガジェット類を充電してみる。一応RAVPowerの公式が謳っている充電可能回数は以下。2016年モデルとはいえ、13インチMacBook Proがほぼフルスピードで満充電できるの、すごい。
- Apple iPhone 11 Pro Max :約 2.6 回
- Apple iPhone 11 :約 4.3 回
- Apple iPhone XS :約 5 回
- Samsung Galaxy Note10 :約 3.4 回
- Samsung Galaxy S10 :約 3.4 回
- Apple iPad Pro 11 inch (2018):約 1.6 回
- Apple MacBook Pro 13 inch (2018) :約 0.84 回
- Apple MacBook Pro 13 inch (2016):約 1.3 回
Nintendo Switch Lite はだいたい3回くらい充電可能
持ち運んで遊びたいけど、意外とバッテリーの持ちは良くない Nintendo Switch Lite。もちろんフルスピードで充電でき、20000mAhの容量があればだいたい3回くらいは0%→100%ができそう(まだそこまで使い込んでいないけど)。
高速バスや機内持ち込みであつまれどうぶつの森をひたすら楽しみたい人にとって、このモバイルバッテリーは選択肢の1つとしてはアリな気がする。
11インチ iPad Pro は約1.6回の満充電が可能
11インチ iPad Pro は約1.6回の充電ができるとのこと。iPad Pro は最大10時間のバッテリー持ちを謳うため、このモバイルバッテリーが手元にあれば、実質26時間くらいは使い続けることができる。
iPad は Wi-Fi ルーターとして活用したり、漫画や地図を見たりと旅先でもかなり使える端末。さらに最近だと iPad だけで仕事が完結する人も多いし、ライトな使い方なら PC → iPad に置き換わっている印象だ。
20000mAh級のモバイルバッテリーが1つあると便利。ただし iPad Pro に60W給電ができるこのスペックは必要ないので、PCは充電しないという人は安価なモノで良いかも。
15インチ MacBook Pro も充電できた! 買ってよかったこのモバイルバッテリー
一番気になっていたのは「15インチ MacBook Pro もこのモバイルバッテリーで充電できるか」という点。15インチに付属する AC充電器は 87W だが、実は60W級の充電器でも充電が可能(あくまで「可能」であって「推奨」ではないので自己責任で)。
RAVpowerの公式にも「15インチ MacBook Pro 対応」との記述はあるし、61W給電の窒化ガリウム充電器でも充電できることは『RAVPower 61W USB-C 急速充電器』でも紹介しているため、パワーは問題なし。あとは「20000mAhでどのくらい延命できるか」が気になるところ。
結論として、15インチMacBook Pro の充電を0%にした状態から「普通に使いながら46%まで充電」が可能だった。電源を入れなければ5~60%くらいは充電できるはず。
そしてこのモバイルバッテリーは75Wh(1時間に消費した電力量)なので、だいたい1時間ちょっとは充電状態をキープしつつ、普通に使えば45%程度は充電できる。そこから1時間半はバッテリーが持つので、モバイルバッテリーがあることで実質2時間半〜3時間は延命できるはず。
ただこれはあくまで僕の使い方なので、もちろん使う人によって時間は変わってくる。この辺は実際に使ってみて確認してほしい。
まとめ
こんな感じで RAVpower の20000mAh / 60W のモバイルバッテリー『RP-PB201』について紹介してみた。7,500円ほどの価格ということでお財布には痛いが、充電のためにコワーキングスペースやカフェを転々とすると考えるとまあ安上がり。
とくに新幹線や飛行機内で作業をするような人は、手荷物に1つ忍ばせておくだけで、作業時の安心感は大きく変わってくるはず。
20000mAhで371gと実用的なコンパクトさで、しかも60W給電でPCも充電できるほどパワフルな充電器なので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。