1万3,000円のテンキーを買ってしまった。
最近は動画編集のための左手デバイスを色々と試している。Nintendo Switch のジョイコンから始まり、RAZER のゲームパッドやマウスのカスタマイズキーなど、自分にとって使いやすいデバイスを模索中だ。
色々試しているうちに「あれ、これって普通のテンキーの方が手に収まるし打ちやすいのでは? 」と思い家電量販店で試してみたところ、これがものすごく良い。
なんか良い感じのテンキーが欲しいなあと探していると、なんと僕のメインキーボードの HHKB と同じ静電容量無接点方式を用いたテンキー『Realforce23U WC0100』を発見。
1万3000円と高価だが、すでに生産を終了しており後継機も存在しないということですぐに購入。実際に使ってみたレビューをしておこう。
関連記事:【使った】新モデル『HHKB HYBRID Type-S』は何が違うの?前モデルと比較レビュー
最高級な東プレのテンキー『Realforce23U WC0100』レビュー
こちらが手元に届いたばかりの東プレの『Realforce23U WC0100』。HHKB と同じく静電容量無接点方式というキータイプを採用しており、軽いタッチでサクサク打てる点が魅力のテンキーだ。
カラーはブラックとホワイトの2色展開、僕はもちろんホワイトを購入。価格は約1万3,000円だった。なお発売は2009年でもう10年以上前。生産終了品のようで、現在はなかなか新品で見かけることがない(ヨドバシに少し在庫があったので僕はそこで新品を購入)。
重さは実測値で289g。テンキーにしては重いが、物理的な構造上仕方がないのかなと思う。対応OSは Windows OS(しかも7まで)で、Mac OS には非対応。制約はあるものの、僕は Mac で使えている(詳しくは後述)。
キー数は23キー
キーの数は23キー(19キー + 4つの特殊キー)。Macで使う場合は「00」と「NumLock」が反応しない。「=」は「Shift + 6 + 1」になるという特殊な感じ。
僕の場合は動画編集のために使うので、そこまで不便はしていない。
キーストロークは HHKB と同じような深さで、打鍵感は HHKB BT(1世代前のモデル)に近い感じ。静音化はとくにされていなさそうなので、スタバで使っていたら隣で TOEIC の勉強をしている青年に怒られそう。
なお押下圧(キー押し込み時の重さ)は45g±15gとのこと。普段使っている HHKB も 45g なので、違和感なくガシガシ打ち込める。
DIP スイッチで入力切り替えができる
本体底面には DIP スイッチが備わっており、上部の特殊キーの割り当てをコピーやペーストに切り替えたり、00キーを000キーにしたりとカスタマイズができる(Macは非対応っぽい)。
まあ僕の場合は Karabiner というキーのリマップツールを使うので、多分 DIP スイッチを使うことはないと思う。
接続は有線で USB Type-A
なおPCとの接続は USB Type-A による有線接続。ケーブルの長さは80cmだ。
USB-C だったらどれだけ嬉しいかと思ったが、2009年発売のモデルなのでまあここは仕方がない。後継機すらなさそうなテンキーなので、Bluetooth 版の発売は絶望的だろう。
まあどちらにしろ動画編集の際は有線接続の方がなにかと便利だし、以前紹介したベルキンのドックステーション経由で接続するので問題なし。
細かい点ではあるが、またスタンドも備わっており、好みの角度に調節して使うことができる。
なぜテンキー付きモデルのキーボードを最初から買わなかったのか?
- 動画編集でしか使わないので常に必要なわけではない
- そもそもBluetooth接続ができるHHKBを所持していた
- 左利きなので左手でテンキーを使いたいから
「なぜテンキー付きのモデルを買わないの? 」というと、理由は上記の3点。そもそも動画編集や会計作業くらいにしか使わないし、常にデスク上に置いておきたいわけではない。
またすでに Bluetooth 接続のできる HHKB を2台所有しているので、改めてテンキー付きモデルのキーボードが欲しいとは思わなかった。
あとそもそも僕は左利き。右手ではマウス、左手にテンキーというスタイルで使いたいので、自分の好きな位置に置ける独立したテンキーが欲しかった。
余談だが、現在動画編集で使っている RAZER の TarTarus Pro というゲームパッド(左)。これはこれでかっこいいが、ちょっと日本人の手には大きすぎる。
また十字キーやスクロールもあまり使っていないので、Realforce23U と比較してどちらを使うか決めようかなと。
実際に使ってみた感想
ここからは実際に Mac で使ってみた感想を簡単に紹介しておきたい。まず前提として『Realforce23U WC0100』は Mac OS に公式サポートしていないため、100% の機能は活かせない。
例えば「00」や「=」「NumLock」などが反応せず、Karabiner でも割り当ては難しいようだ(そもそもキーが反応しないため)。幸い僕が普段使うキーではないため問題はなさそうだが、気になる人も多いと思うので記述しておく。
また Mac OS だと DIPスイッチで上部4キーの割り当てを変更することはできないので、Karabiner は必須ツールだろう。
肝心の打鍵感はかなり良好で気持ちが良い。実際に Karabiner と Premiere Pro のキーマップをカスタマイズして使ってみたが、30分もすれば自然と手に馴染む。
手でとろけるような打鍵感と病みつきになるほどリズミカルでサクサク打てるのは、さすが静電容量無接点方式を採用するだけある。打ちミスもほぼなく、違和感なくタイピングできる。
ただ角度がやや急で手首をやや返す形で使うため、ここは慣れないとちょっと厳しいかも。まあこの辺はもう少し使ってみて、詳しくレビューしていきたいところ。
前に購入した HHKB 用の無刻印キーが余っていたと思うので、慣れてきたらこちらに付け替えたいと思っている。
まとめ
こんな感じで東プレ『Realforce23U WC0100』を紹介してみた。かなりマニアックはアイテムで、しかも使い方がニッチなのだけど、それ故にレビューはほとんど見かけない。
せっかくこうして手元に届いたのだから、今ブログを書いてみた。Mac ユーザーにとっては制約もありそうだが、僕のように動画編集など本来の目的以外で使いたいという人にとっては便利に活用できそうだ。
そして何よりこの唯一無二の打鍵感。サクサクとキー入力ができるため HHKB やリアルフォースのキーボードユーザーにとっては最適なテンキーなのだと思う。
『Realforce23U WC0100』は生産終了品らしく、ネットでも在庫はほとんど見つからない。欲しい人は見かけたら購入しておくことをおすすめしたい。
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