『白いKindle Paperwhiteレビュー。まるで紙の本のように電子書籍が読める端末』で紹介した Kindle Paperwhite を購入してから約1ヶ月が経過。使用感や良いところ悪いところ、iPad などタブレットPC との使い分けなどを紹介しておきたい。
Kindle Paperwhite の良い点
- 読書専用機なので余計な通知などで集中が途切れない
- 電子ペーパーを採用しており活字が読みやすい
- 軽くて薄い
- バッテリーの持ちが良い
- Kindle Unlimited の登場でより使いドコロが増えた
Kindle Paperwhite の悪い点
- 漫画など頻繁にページをめくったり写真が多い本には向かない
- ベゼルが分厚い
- 他にタブレットを所有していると使い分けが難しい
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Kindle Paperwhite について
僕が所有しているのは、最新の Kindle Paperwhite で、2016年に発売されたホワイトモデル。広告無しのモデルを購入している。広告有りのモデルは約2,000円ほど安いのだが、起動する際に毎回「ボタンを押す+スワイプ」する必要があるので面倒だというのが理由。
筐体カラーをホワイトにした理由は、以前ブラックを所有していたということと、より紙に近い感じで本が読めそうだと思ったから。深い意味は無いが、色が選べる端末であれば、だいたい白系で統一するようにしている。
主な仕様は以下。
ディスプレイ Carta電子ペーパー技術採用6インチPaperwhiteディスプレイ、解像度300ppi、内蔵型ライト、フォント最適化技術、16階調グレースケール サイズ 169 mm x 117 mm x 9.1 mm 重量 Wi-Fi:205g / Wi-Fi + 無料 3G:217g システム要件 ワイヤレス接続対応、コンテンツのダウンロード時にPC不要 容量 4 GB (使用可能領域約3.1 GB) / 端末本体に数千冊保存可能(一般的な書籍の場合) クラウド Amazon のコンテンツはすべて無料でクラウドに保存可能 バッテリー 明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で最長数週間利用可能。ワイヤレス接続およびライトの使用によって利用できる時間は異なります 充電時間 PCからUSB経由での充電で約4時間 Wi-Fi接続 802.11b、802.11g、または802.11n (bまたはgの互換モード) 標準規格を使用した、公共およびプライベートネットワークまたは無線LANスポット、パスワード認証によるWEP、WPAおよびWPA2セキュリティに対応 対応ファイルフォーマット Kindle(AZW3)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応 参考:アマゾン
Kindle Paperwhite を選んだ理由と Oasis や Voyage との比較
Kindle には上位版の Kindle Voyage や、フラッグシップモデルである Kindle Oasis、エントリーモデルの Kindle などがある。なぜ Kindle Paperwhite を選んだのかを紹介したい。
エントリーモデルの Kindle
僕は以前エントリーモデルの Kindle を所有していたが、バックライトがないとベッドに入ってから読むのに不便だったので手放した。価格重視で選んで、また同じ後悔を繰り返す必要はないので当然 Kindle は除外。
フラッグシップモデルの Kindle Oasis
また Kindle Oasis は、価格が3万5,980円〜4万3,190円と、iPad mini も視野に入るほどの価格の高さ。充電ケースに入れないと2日くらいしか持たないとされていて、それでは使い勝手が良くない気もしたので、今回は見送った。
ちょっと気になった Kindle Voyage
Kindle Voyage も気にはなっていたが、やはりネックだったのは価格。Kindle Paperwhite とできることはほぼ変わらないのに、1万円も差がついているというのは厳しい。筐体カラーも黒しかない。
コスパ抜群の Kindle Paperwhite
となると、コストパフォーマンス的にもベストだと感じたのは Kindle Paperwhite。僕が購入した時は夏のアマゾンプライムデーだったので、広告無しモデルが半額以下の8,000円で購入できた。筐体カラーにホワイトも選べたし、購入に失敗したと感じても1万円以下なのでダメージは少ない。
以上の理由から Kindle Paperwhite を選んだ。
活字を読むには Kindle端末が最高のタブレット
Kindle をタブレットと表現するのが正しいかどうかは不明だが、やはり活字本を読むには Kindle は最高だと感じる。より紙に近い質感のディスプレイはもちろんのこと、余計な機能が省かれているため、読書に没頭できる。
Kindle Paperwhite を購入するまでは iPad で活字本も読んでいた。画面の色合いを “セピア” に変更することで、かなり快適に読書が楽しめたのだが、SNS やメールなどの通知が読書中でも上部に表示されるために気が散ってしまう。
通知をオフにしたり、機内モードにすればいいと叱られそうだが、読書し終わった後に戻すのも面倒だ。
一方で Kindle は通知はもちろん来ないし、何より「読書専用端末で本を読んでいる」という付加価値が、より一層読書を楽しくさせてくれる気がする。
Kindle Paperwhite は暗所でも問題なく読書できる
Kindle Paperwhite にはフロントライトが備わっているため、暗所でも快適に読書が楽しめる。
僕は普段、Kindle Paperwhite をベッドの脇に置いていて、夜寝る前なんかに本を読む。その時に明かりをできるだけ暗くして読むのだが、こういった時にフロントライトが備わっていると読みやすい。
薄くて軽い
Kindle Paperwhite は重さが204gと軽い。文庫本一冊の重さが150g程度ということを考えると、何冊も同時に持ち歩けてこの重さは楽だ。
厚さも約1cmと薄いので、容量の少ないカバンにも忍ばせるられるし、重さも体感的にはほぼ分からない。持ち運びにはかなり便利かも。
バッテリーも持つ
読書に特化した端末で、省電力の E-Ink 電子ペーパーを採用しており、バッテリーの持ちもほぼ気にしなくて良いのも魅力。僕が使った感じだと、1週間に1回でも充電しておけば、まぁ問題ないかなと言ったところ。
Kindle では漫画や雑誌などは適さない
活字本を読むには最高の端末かもしれないが、漫画や雑誌など、絵や写真が多い本を読むのにはあまり向かないと感じる。
理由としては
- E-Ink が画像などの表示に適さない
- 画面の表示切り替えで頻繁にリフレッシュする必要がある
- ストレージが 4GB と少ない
といったところから。Kindle は E-Ink という電子ペーパーを備えているのだが、これが画像などを表示するのにあまり適さない。ページを切り替える度に白黒反転をするため、気になる人は気になるだろう。
漫画は、ディスプレイ的には紙と同じような質感で見られるのでかなり見やすいが、ページをめくるたびに画面が反転するのがちょっと気になる。雑誌に関しては、そもそもモノクロ液晶なので面白みがない。さらに画面サイズも相まって壊滅的だ。
また、ストレージが 4GB と少ないのも適さない理由の1つ。漫画や雑誌は画像データなので、1冊200MBくらいの容量を喰う。1GBが1024MBなので、4GBだと20冊くらいしか保存ができないことになってしまう。
雑誌などを読むのであれば、素直に iPad などのタブレット端末で読みたいところ。漫画は頻繁に本体から削除すれば、やり過ごせないことはない。
iPad などのタブレット端末との使い分けが難しい
基本的に Kindle で読書をするのは快適なのだが、Kindle でできることは iPad やスマートフォンでもできてしまう。通知が来ない、より紙の本に近い環境で本が読めるのは嬉しいのだが、iPad ならそれなりに快適に読書ができてしまう。
僕は iPad を毎日持ち歩く。さすがに iPad と Kindle を両方毎日持ち歩くのは、重さ的にはそこまで違いはないものの、かさばってしまう。
なので、基本的に外で本を読む際は iPad で、家で読む時は Kindle でと使いわけをしている。iPad が Kindle の代わりにはなっても、Kindle は iPad の代わりにはならないからだ。とは言え、Kindle で読書したほうが本を読んでる感があるし、どことなく特別感があるので Kindle は手放せない。
Kindle unlimited の登場でますます便利になる Kindle
先日『Kindle Unimitedに登録した感想。実用書や雑誌、洋書を読む人には最高のサービスかも』でも紹介したが最近アマゾンが、月額980円で約12万冊の実用書や漫画、小説が読み放題できるサービス Kindle Unlimited を開始した。
ちょうど Kindle を購入したばかりのタイミングだったため、Kindle を使う時間がぐっと増えた。思ったよりも読みたい本や気になる本がけっこう登場していて、しかも借りられる本のサイクルが変わるのも早い。僕みたいに流し読みで手元に本を残さないタイプには最高のサービスだと感じる。
“借りる” と表現したのは、Kindle Unlimited で常に手元に置いておける本は10冊までと決まっている。それ以上読みたい場合は、前に借りた本からどれか1冊を削除する必要があるからだ。また読みたくなったらダウンロードし直す必要がある。
とは言え、手元に置いている本10冊は、自分で購入した Kindle本同じ扱いになり、Kindle でも全く違和感なく読める。Kindle ユーザーにとってはけっこうありがたいサービスだと思うので、改悪することなくサービスを展開していって欲しいと思っている。
まとめ
長々とレビューをしてみたが、Kindle Paperwhite についての使用感はこんな感じ。今のところは Kindle という読書専用端末に満足しているし、一応 iPad との使い分けもできている。
Kindle Unlimited の登場で、ますます便利になった Kindle。これからも夜寝る前の読書のお供として愛用していきたい。