『10.5 インチの iPad Pro を買いました。カメラと iPad だけを持ってブログを書きたい』という記事でも綴ったとおり、iPad Pro を購入したのとほぼ同時期に、iPad Pro ユーザーには欠かせないアイテムの一つであるキーボード『SmartKeyboard』を購入した。
使いはじめてから1ヶ月以上が経過したので「実際 iPad Pro に Smart Keyboard は便利なの? 」「他の Bluetooth キーボードとどう違うの? 」というところを中心に紹介しておこう。
■良い点
- iPad Pro からの給電で充電を気にする必要がない
- カバーにもなるし薄くて便利
- 電源を入れる必要もなく開いたらパッと使える
■残念な点
- 250g程度とちょっと重たい
- カラーが一色のみ
- 2万円近く高い
iPad Pro の専用キーボード『Smart Keyboard』レビュー
『Smart Keyboard』はタイトルの通り iPad Pro でのみ使用可能なキーボード。9.7インチ版と 10.5インチ版、そして 12.9インチ版といったように、iPad Pro のサイズに応じて展開している。
僕が今回レビューをするのは 10.5インチ版の JISキーボード配列のモデル。価格はそれぞれのサイズで異なるが、僕の10.5インチモデルは定価で1万7,800円 (税別)。かなり高価な印象を受けるが、僕は中古品を1万円ちょっとで購入した。
Smart Keyboard の外観レビュー
こちらが Smart Keyboard 本体。本当に Smart Cover にキーボードがくっついたような構造で、パタパタと屏風のように折り畳まる。
厚さはこのようにキーボード部分が盛り上がっているが、そこまで気にならない。また重さは実測値で 246g とやや重たいため、キーボードを使わずに手に持つスタイルだとちょっと重さが辛いかも。そういった意味でも人を選ぶアクセサリだ。
キーボード配列とキーストロークなどの打鍵感について
気になるキーボード配列はこんな感じ。9.7インチ iPad Pro 用に購入した Smart Keyboard は USキー配列で言語変換に慣れなかったけれど、JISキーボード配列なら MacBook のそれと同じようにスペース脇で切り替えができるのでシームレス。
また 12.9インチ iPad Pro の Smart Keyboard よりもキー同士の幅(キーピッチ)は狭いものの、すぐ慣れるし個人的にはほとんど問題なく気にならない。
キーストロークに関してはやや固く、そこまでグッと押し込める感じではない。とはいえこの薄さながら 1~2mm ほどのストロークがあるため、ある程度はカタカタとタッチタイピングも可能だ。最初は固くて使いづらいと思っていたが、慣れればけっこう快適に使える。
素材は撥水性の高いファブリック素材。防水ではないので水に沈めるのは厳しいが、コーヒーやジュースをこぼしても弾くしシミが着きにくい素材なので長くきれいに使える。キーとキーの間にゴミが入り込むこともない。
iPad Pro の専用キーボード『Smart Keyboard』の特徴と Bluetooth キーボードとの違い
- iPad Pro でのみ使用可能
- 充電いらず
- 開いたらすぐに使える
- iPad Pro のディスプレイカバーとしても機能する
「Smart Keyboard は他の Bluetooth キーボードとどう違うの? 」というところをざっくり説明するとこんな感じ。まず Smart Keyboard は、Bluetooth ではなく専用の端子「Smart Connector」で接続する仕様であるため、わざわざキーボードの電源を入れる必要がなく開いたらすぐに使える機動性が魅力だ。そして iPad Pro から給電するためキーボードを充電する必要がない点も良い。
また、Smart Keyboard の大きな特徴としては iPad Pro のディスプレイ保護カバーとして機能する点。Smart Cover と同じく風呂フタのようにパタパタと折りたたんだり、スタンドとしても使えるので、キーボードだけれどキーボード以外の用途にも使える。
Bluetooth キーボードとの違いとしてはこんな感じだ。欠点としては iPad Pro に最適化されているため、無印 iPad を含め、他の端末で使用ができないことだろう。
僕が一度売った Smart Keyboard を 10.5インチ iPad Pro 購入時に買い直した理由
9.7インチ iPad Pro を購入した際に『【iPad Pro】毎日PCを持ち歩く僕に Smart Keyboard は必要なかった。どんな人にオススメなのか?』というレビューを書いていたのだけれど、当時は 12インチ MacBook を毎日持ち歩いていたということもあり、用途が被るため僕にとってはほとんど必要ではなく売却してしまった。
それから2年が経ち、最近は 13インチの Sruface Book がメイン PC となり、ライフスタイルも「ちょっと打ち合わせに出るくらい」ということも増えている。また、アドビの Lightroom が iPad Pro でも快適に使えるようになったりと、iPad と PC でできることのギャップが減ってきているため、2年ぶりに購入したというわけ。
10.5インチ iPad Pro + Smart Keyboard の使用シーン
詳しくは『週末に 10.5インチ iPad Pro を持って。僕がちょっと外出するときのカバンの中身』という記事を読んでもらいたいのだけれど、ちょっとカフェでブログを書いたり、打ち合わせや取材くらいしか外に出ないときにはこのようなカバンでライトに持ち歩いている。
やっぱり Surface Book を常に持ち歩くのはちょっと重たいし、サクッと作業するときなんかには iPad Pro と Smart Keyboard の組み合わせが便利だ。サブノート的に快適に使えている。
まとめ:Smart Keyboard は便利なのか
一度は手放した Smart Keyboard だけれど、当時とは環境も変わって1ヶ月ほど使い続けてみると「これは手放せない」という感想。まだまだ iPad Pro だけでなんでもできるというわけではないが、PC と作業を切り分けて使うことで、移動中などはもちろん、気軽に色々な場所で作業ができて快適だ。
Smart Keyboard は万人受けするモノではないが、iPad で仕事をしたい、ブログを書きたいと思っている人には是非ともオススメしたい。
▷10.5インチiPad Pro を使い始めて2週間。9.7インチとの比較やブログ執筆端末としての感想