旅の荷物をいかにコンパクトにまとめるか。
『トバログの半移住。2019年は半分くらい海外に行ってきます』でも書いたように、これから僕は海外に訪れる機会が増えそうだ。もちろん海外だけでなく、国内での旅も多く計画しており、年間の半分以上は自宅以外の場所で過ごすことになる。
海外を飛び回るのは面白いのだけれど、課題は「いかに荷物をコンパクトにするか」というところ。当然カメラやガジェット、そして衣類も日本から持っていくわけだが、長期的な滞在となるとこれらすべてをスーツケースに詰め込んで持ち歩くのは至難の業だ。
「せめて衣類は圧縮して持ち歩きたい」と考えていたところ、ファスナーで衣類を圧縮する面白い旅グッズ『トラべラブ圧縮バッグ』を提供いただいたので紹介しよう。
ファスナーで衣類を圧縮する旅アイテム『トラべラブ圧縮バッグ』について
こちらが今回紹介する『Travelab(トラべラブ)圧縮バッグ』。シンガポールの企業が開発した衣類圧縮バッグで「ファスナーを用いて衣類を圧縮」する変わり種の旅アイテムだ。
昨年の9月からクラウドファンディングサイト『Makuake(マクアケ)』での出資を募り大成功を収めた。
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見た目は普通の衣類収納ケースのようだが、二重になったファスナーを閉めると、かさばる衣類やブランケットもコンパクトに収納できる。真空パックのようにするのではなく、スーパーの袋詰のように “入りきるならなんでも入る” 点が面白い。
サイズは S と L の2サイズ展開で、それぞれがセットで6,458円。また本日より2週間アマゾンにて1,000円オフのクーポンを発行中。より安価に購入可能となっている。
- 製品名 :トラベラブ圧縮バッグ
- 素材 :40Dナイロン
- サイズ :Sサイズ→18cm x 24cm、Lサイズ→24cm x 36cm
- 重量 :Sサイズ→90g、Lサイズ→120g
- 開発国 :シンガポール
- 製造国 :中国
- メーカー:Travelab PTE LTD(シンガポール)
『トラべラブ圧縮バッグ』の特徴
- ファスナーで衣類を半分のサイズまで圧縮する
- 防水性の高い素材なので濡れたタオルや水着も持ち歩ける
- 2つのポケットで収納場所を分けられる
上記でも簡単に触れているが、トラべラブ圧縮バッグの特徴は上記のような感じ。それぞれ特徴ごとに紹介しておこう。
特徴①:ファスナーで衣類を半分のサイズまで圧縮する
トラべラブ圧縮バッグはビニール袋のようなタイプの圧縮袋とは違い、壊れにくい特殊なファスナーを用いて衣類を包むように圧縮する。
空気を抜くための道具を必要とせず、また食品保存用袋のように閉じるタイプではないため耐久性も高い。より多くの衣類をひとまとめにしておくことが可能だ。
ファスナーを閉める前と後の比較。ファスナーを閉める前の状態で衣類をパンパンに入れても、ファスナーを閉めればそれなりに小さくなる。
スウェットやセーターなど、空気を多く含む冬用の衣類はとくにコンパクトにしやすい印象だ。
特徴②:防水性の高い素材
トラべラブ圧縮バッグは裏地にアクリルコーティングを施した防水性の高い「40Dナイロン」というファブリック素材を用いている。軽量テントでもよく用いられる素材だ。
そのため雨や水に濡れても浸水しづらく、中に収納した衣類が濡れる心配も少ない。完全防水ではないため水に沈めることはできないが、ビーチリゾートやスコールなどが降りやすい熱帯の国に訪れるのであれば、この防水性能は嬉しい。
特徴③:ポケットは裏表で2つ。使用前と使用後での使い分けもできる
個人的に良いなと思ったのは、トラべラブ圧縮バッグは裏表で2つの収納ポケットが備わっている点。これまで旅先では使用前と使用済みの衣類で2つの収納ケースを用意していたが、これならば1つで済む。
裏面のポケットには内部にも防水加工を施している点も便利。止水ファスナーも備わっているため、水着や使用後のタオル、レインウェアなど水に濡れた衣類もバックパックにそのまま収納できる点も魅力的だ。
実際に『トラべラブ圧縮バッグ』を使ってみた
「実際に使ってみなけりゃ製品の魅力は分からない! 」ということで、年末に僕が実家へと帰省した際の衣類を収納してみよう。
「どのくらい衣類を詰め込めるのか」「どれだけコンパクトになるのか」「どんなシーンで使えそうか」という点を意識して書いてみた。
実際に僕が愛用している機内持ち込みサイズのバックパックに、これらの衣類を収納してみたところ。実家への帰省程度であればこのサイズのバックパックで移動をするため、本来ならもう少し衣類は減らしたいところだ。
意外にかさばるインナーや靴下類
まずは意外にかさばるなインナーや靴下類。今回は冬なのでロングTシャツやタイツなども持っていく。3日に1回は洗濯すると想定しても3着は必要。
- 靴下:3足
- ボクサーパンツ:3着
- ヒートテッククルーネックT(9分袖):3着
- ヒートテックタイツ:3着
山盛りになったインナー類を Sサイズのトラべラブ圧縮バッグに収納。手でぐっと押さえながらファスナーを閉める。圧縮前と圧縮後ではサイズが 1/2 程度になっていることが分かる。
見ためではけっこうパンパンのようだが、実際はもう少し入りそうだという印象。パンツと靴下、通常の半袖インナーであれば1週間分は収納できそうだ。
冬の旅ならあると嬉しいスウェット類もコンパクト
旅に必須というわけではないけれど、あると快適なのがルームウェアやパジャマとして活躍するスウェット類。冬の間は裏地がふわふわのボアがついたモノを愛用しているが、旅に持っていくのはかさばりすぎるのでいつも躊躇していた。
今回は実験的にトラべラブ圧縮バッグLに収納して実家に帰省してみる。
- 起毛素材のフリース
- グレーのトレーナー
- 裏地が起毛素材のスウェット(下)
まずはサイズをトラべラブ圧縮バッグ用に整えて、ぐっと手で押さえてファスナーを閉める。
そして圧縮用のファスナーを閉めればあれだけ面積を取っていたルームウェアセットがコンパクトになった。こちらもまだ容量に余裕がある感じなので、実際に帰省した際には上記のセットにプラスしてバスタオルも収納。
海外への旅ならセーターが4~5枚、真夏なら1週間分の着替え(半袖半ズボン)くらいならラクラク入りそう。
衣類がコンパクトにパッキングできたので、かなりの余白が生まれてガジェット類を収納するポーチもこの中に入れることができた。
『トラべラブ圧縮バッグ』はこんな使い方もできる
ブランケットもポケットに入るくらいコンパクトに
機内での温度調節や空港でのトラブルがあったときに便利なブランケット。「トラべラブ圧縮バッグはどのくらいの容量が入るんだろう? 」という疑問を抱いたので、さすがに入りきらなそうな 140cm x 200cm サイズのブランケット(というか毛布)の収納に挑戦。
こんな感じでちょっとファスナーを閉めるのに苦戦したが、トラべラブ圧縮バッグ本体の3倍ほどのサイズのブランケットも収納可能だった。
あんまり大量に詰め込みすぎると破損する可能性は拭えないが、これだけのサイズのブランケットもコンパクトに持ち歩けるのはすごい。
毎日持ち歩くジムのトレーニングウェアやタオルの収納に
もちろんトラべラブ圧縮バッグは旅先だけでなく日常的にも使える。僕は週1くらいでジムに通っているので、最近はジムで使うトレーニングウェアやタオルなどもトラべラブ圧縮バッグに入れて持ち歩いて使っている。
こんな感じでバックパックに入れて持ち歩けるし、シャワー後の濡れたタオルはそのまま防水ポケットに入れておけばバックパック内が湿ることもない。
意外な使い方かもしれないが、部活をやっている学生やジムに通うサラリーマンにとっても日常的に活躍するアイテムだ。
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総重量は変わらないものの、こうしてきれいにパッキングできるのは気持ちが良い。これがビニール袋のような圧縮袋だったら何枚も持っていく必要があるし、単なる衣類収納ケースであればここまでコンパクトに収めることは難しい。
トラべラブ圧縮バッグは “圧縮” という点ではもちろん、防水加工だったり使用前と後で衣類を分けられたりが便利な旅アイテムだと感じる。
おまけ:コンパクトになるバックパック『Freedom Pack』
今回の記事を執筆するにあたり、コンパクトになる旅行用のバックパック『Freedom Pack』も送ってもらっていたので簡単にレビューしておこう。
Freedom Pack はいわゆる旅用のコンパクトに収納できるバックパック。トラべラブ圧縮バッグと同じように防水性が高く、現地の街歩き用に最適だ。
クラウドファンディング期間中はセット販売のみだったが、現在はアマゾンにて 9,698円の単品購入が可能。また本日より2週間限定で2,000円オフのクーポンも配布中だ。
- 製品名 :Freedom Pack(フリーダムパック)
- 素材 :210Dナイロン
- 重量 :220 g
- サイズ :12cm × 17cm × 8 cm(収納時)
- 容量 :12~16L
- 開発国 :シンガポール
- 生産国 :中国
- メーカー:Travelab PTE Ltd(シンガポール)
海外の旅を想定し、現地で持ち歩くモノを収納して背負ってみた。容量は 16L 程度とコンパクトだが、機内持ち込みや現地での街歩き用に最適なサイズ感。iPad や 13インチ級の PC も収納できるので、1日出歩く用途にはぴったり。
ポケットはすべて背中側に備わっており、背後からのスリに遭いにくい。隠しポケット部分はパスポートや現金などとくに盗まれたくないモノを収納するのにちょうど良さそう。
またこんなふうにバックル部分を括り付けておくこともできるので、こうした柵や木の枝に掛けておくことができる。
一体型の収納ポーチにいれればこんなにコンパクトに。僕ならば行きは機内持ち込み用のバックパックに忍ばせておいて、現地での街歩きで使用する。そして日本に帰国する際は機内持ち込み用バックパックを預けて、Freedom Pack を機内に持ち込む用に使うと思う。
まとめ
こんな感じで『トラべラブ圧縮バッグ』と『Freedom Pack』について紹介してみた。長期で旅に出ることは楽しみだけれど、現実問題としては「何をどれだけ旅に持っていくか」という点も考えなければいけない。
スーツケースは容量が限られているわけだし、普段の生活で使うすべての荷物や衣類を持ち歩けるわけではない。トラべラブ圧縮バッグのように圧縮できる衣類ケースがあれば、それだけでガジェットなどを多く持っていけるようになる。
普段からバックパッカーのように旅に出かける人はもちろん、10連休のゴールデンウィークに「今年は海外旅行に行こうかな」と考えている人にもぜひおすすめしたい旅グッズだ。