カメラとレンズ 注:この記事はアフィリエイト広告を含みます

ライカのミラーレス一眼『Leica T』を手放した理由|僕が手放したモノ Vol.1

ライカのミラーレス一眼『Leica T』を手放した理由|僕が手放したモノ Vol.1

欲しい理由があって買ったモノも、実際に手に入れてみると「ちょっと違った」なんてことは誰にでもあるはず。

トバログではこれまでさまざまなモノやガジェットをレビューしてきたけれど、時代の流れや自分のスタイルに合わないというモノも少なくない。始めから終わりまでレビューするために、不定期連載として「手放したモノ」をスタートした。

第一回となる今回は『Leica T』。ライカ社が 2014年に発売した APS-C センサーを搭載するミラーレス一眼で、最高にミニマルなデザインがとにかくクールで購入した。昨年の8月に手放したので理由などを紹介。

 

■好きだった点

  • ミニマルなデザイン
  • コンパクトで持ち運びやすい
  • ストロボ内蔵でコンデジ的に楽しめる

 

■残念だった点

  • ダイナミックレンジが狭い
  • ズームレンズにシルバー鏡筒がない
  • ファインダーやEVFがない

 

 

ミニマルなライカのミラーレス一眼『Leica T』Leica Tについて

『Leica T』はAPS-C センサーを搭載するライカ初のミラーレス一眼だ。2014年に「ライカのカメラ誕生100周年」の年に発表した新しいシステムのカメラで、アウディのデザインチームがデザインしている。

やや古いカメラではあるが、1650万画素で APS-C センサーを搭載していてけっこう実用的。Wi-Fi を搭載しているため、iPhone から遠隔操作や撮影した写真の取り込みも可能。

 

Leica T がこれまでのライカのカメラと異なるのが、操作は主にタッチパネルで行う点。物理ボタンは全部で4つ。ISO やシャッタースピード、F値を操作するダイヤル2つと、シャッターと動画ボタンの最小限構成だ。またEVF(ファインダー)を搭載していないため、電子ビューファインダー(液晶ディスプレイ)を見ながら撮影することになる。

定価は24万円ほどだが、僕はマップカメラで中古品を6万円で購入した。レンズよりも安く手に入りやすい。

 

『Leica T』を手放した理由

  • Leica M10 を買ったから
  • 無機質な絵になりがち
  • レンズが大きい

購入した理由は「ミニマルなデザインが好き。ライカのミラーレス一眼『Leica T』を買いました」を読んでもらうとして、手放した理由は上記の3つ。それぞれ紹介していこう。

 

手放した理由①:Leica M10 を買ったから


手放した主な理由としては「Leica M10 と Leica Tの用途が被る」から。Leica T のデザインは非常に魅力的だったのだけれど、使わないことには意味がないと判断し手放している。

また Leica T の中古相場価格は6~7万円ほど。より高画素&高感度となった最新の Leica TL2 でも18万円ほどなので、その気になれば買い戻せるのも、手放して良いと判断したポイント。

 

▷マップカメラで中古相場をチェック

 

手放した理由②:写真が無機質な絵になりがち

leicat とエルマリートTL 18mm4

leicat とエルマリートTL 18mm3手放す理由として大きかったのがこれ。ホワイトバランスの調整が下手なのか、そもそもそういうセンサーなのかは不明だけれど、他のカメラ(Leica M10 や α7Ⅱ )と比較すると彩度が低く寒色寄りの無機質な絵になりがちだ(上画像はAWBで撮影)。

この絵が好きならば問題ないのだが、僕にはあまり合わなかったというのも大きな理由。色の雰囲気的には「毎日持ち歩きたくなる。Leica(ライカ)のデジカメ『D-LUX Typ 109』で撮った日常」で紹介している D-LUX typ109 の方が好みだったので、そちらを残している。

 

ただし、日が傾きだすと魅力的な絵も撮れる。ホワイトバランスを手動で調整するのならば良い。

 

VSCOで加工するならそれなりにきれいな写真に仕上げることも可能。

 

手放した理由③:レンズが大きいし高い

leicat とエルマリートTL 18mmを上から見たところLeica T(または Leica CL)シリーズのレンズは、クラシックな Mマウントとは違い TLマウントという独自規格。ミラーレス一眼用のレンズなのでかなり大きくなる。

僕はコンデジ的に使いたかったので1番コンパクトな『エルマリートTL 18F2.8 ASPH』のみを愛用していたが、例えば『Summilux TL35mm F1.4 ASPH.』となると直径は8cmほどで、重さ500gとなる。AFの大口径レンズなので当たり前といえばそうだが、Mマウントと比べると大きすぎる(ノクチルックス並み)し、Leica T がポケットに入らない。

これをメインとするならば良いのだが、レンズも1本20~30万と高いため、揃えるとかなりの価格に。Leica T はElmarit だけを付けてコンデジとして楽しむなら良いが、メインとして使うには厳しいし、レンズを揃えると中判カメラ並みになってしまう難しさがある。

こうした理由も Leica T を手放す1つの理由となっている。

 

軽くて、ミニマル。Leica T との調和が美しいレンズ『ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.』

Leica ズミルックス TL35mm F1.4 ASPH.
created by Rinker

 

でもデザインはめちゃ良い


ここまでつらつらと Leica T を手放した理由を紹介してきたけれど、ボディのミニマルさは最高だし、タッチパネルでの操作性もなかなか良かった。一度手放してはいるけれど、余裕ができたらそのうち Leica TL2 あたりを買い戻しても良いなあと思っている。

 

まとめ

こんな感じでライカの APS-C ミラーレス一眼『Leica T』を手放した理由をつらつらと紹介してみた。デザインも良く手に入れやすい価格ではあるけれど、5年前のカメラなので機能性はややイマイチ。Leica M型にあこがれて購入すると、ほぼ確実に僕みたいな流れになるので注意が必要だ。

 

ミニマルなデザインが好き。ライカのミラーレス一眼「Leica T」を買いました