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僕が Boseの『NOISE-MASKING SLEEPBUDS』を手放した理由|僕が手放したモノ Vol.2

僕が Boseの『NOISE-MASKING SLEEPBUDS』を手放した理由|僕が手放したモノ Vol.2

欲しい理由があって買ったモノも、実際に手に入れてみると「ちょっと違った」なんてことは誰にでもあるはず。

トバログではこれまでさまざまなモノやガジェットをレビューしてきたけれど、時代の流れや自分のスタイルに合わないというモノも少なくない。始めから終わりまでレビューするために、不定期連載として「僕が手放したモノ」をスタートした。

第2回となる今回は『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS』。ノイズキャンセリングのイヤホンやヘッドホンでお馴染みの Bose(ボーズ)から発売されたノイズマスキングイヤホン。Bluetooth 接続で使える完全ワイヤレスイヤホンで、専用のアプリから数十種類のヒーリングサウンドを流すことができ、リラックスして眠りにつくことができると謳う変わり種のガジェットだ。

 

■好きだった点

  • たしかにすぐに眠りに就くことができる
  • 仕事中に着けると集中力が増す(気がする)
  • タイマー機能や自分だけに聞こえるアラーム機能が便利

 

■残念だった点

  • 機能性のわりには高い(定価3万円ほど)
  • 想像以上に音質が良くない(用途が用途だからとはいえもう少しこだわってほしい)
  • ケースが大きいので結局音楽も聴ける完全ワイヤレスイヤホンで十分

 

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BOSE(ボーズ)

 

ホワイトノイズでマスキングするイヤホン『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS』について

SLEEPBUDSは、騒音を打ち消すこれまでのノイズキャンセリングではなく、波の音や夜風の音といった「ヒーリングサウンド」でノイズを覆い隠す(マスキング)小型のイヤホンだ。

実は Bose にとっても実験的なプロダクトだった(もしくはマーケティング戦略? )ようで、クラウドファンディングによって支援を募り発売。日本では昨年9月頃に発売となった。”高級イヤホン” と考えるとコンセプトは面白いが、SLEEPBUDS の実勢価格は3万2,400円と機能のわりにはやや高い。

それでも睡眠の質を重視したい人にとってはつい手が出てしまう価格なのではないだろうか。

 

SLEEPBUDS はヒーリング効果のあるホワイトノイズを選んで流すことができる。例えば波打ち際のビーチの音や、滝や川、雨など水の音、そして飛行機のエンジン音など。初期状態では10種類程度から選択できるが、新しい音源は随時追加される。

実際に寝付きの時間を計ってみたわけではないので詳しい効果は分からないが、たしかに寝付きがよくなる気がする。また小型で付けっぱなしでも痛くなりにくいので、長時間集中したいデスクワークでも使いやすいとは感じた。

 

『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS』を手放した理由

  • 機能性のわりには高い
  • 想像以上に音質が良くない(用途が用途だからとはいえもう少しこだわってほしい)
  • ケースが大きいので結局音楽も聴ける完全ワイヤレスイヤホンで十分

購入した理由は「心地良いノイズが眠気を誘う。Boseの睡眠専用イヤホン『SLEEPBUDS』レビュー」を読んでもらうとして、手放した理由は上記の3つ。それぞれ紹介していこう。

 

手放した理由①:機能性のわりには高い

まず SLEEPBUDS は高い。医療機器や単純な睡眠補助的な意味だけで考えると、そこまで高い気はしない。しかしピンからキリまで揃いきっている完全ワイヤレスイヤホンの市場を考えると、3万円を超える価格はかなり高く感じてしまう。

ノイズキャンセリング機能付きで連続6時間再生ができるソニーの WF-1000XM3 でさえ、新品でも2万8,000円ほどなので、いかに高いかがよく分かる。

「高い」ということが手放す理由に直結はしないが、高いからこそ売値も高く、中古相場は2万2,000円前後。僕が手放した際は2万4,000円ほどだった。売って別のガジェットを買ってしまった。

 

 

手放した理由②:想像以上に音質が良くない

そしてこれ。寝るときにつけるイヤホンだからなのか、バッテリーを長持ちさせるためなのかは分からないけれど、音が籠りがちでお世辞にも良い音とは言えない。もしかしたら「この籠もっている感覚こそが『ノイズマスキング』の秘密かも? 」と思ったりするけれど……。

普通に音楽を聴くわけではなく、あくまでヒーリングサウンドということなのでそこまで気にはしない。音質でいうと数千円台前半の音かなあとは思う。

 

手放した理由③:結局音楽も聴ける完全ワイヤレスイヤホンで十分

結局「あれ、ヒーリングサウンドが聴けるアプリってたくさんあるしノイズマスキングヘッドホンでも良いのでは? 」というところに立ち返ってしまう。しかも音質も良い。

たしかに大きさの問題はあるが、僕は海外のバックパッカーズホステルや飛行機の中で寝るときには必ず愛用していて、そこまで大きさは気にならない(横を向けないというのはあるが)。

もし SLEEPBUDS と QuietComfort 35 wireless headphones II(画像のヘッドホン)が手元にあって、「どちらかしか持ち出せない」と言われたら、僕は迷わず音楽が聴ける後者を選ぶだろう。

 

Bose のノイズキャンセリングヘッドホン『QuietComfort 35 wireless headphones II』レビュー

 

でもコンセプトはめちゃ良い

「売った理由」を紹介してみたけれど、個人的に「寝るときにだけ着けるノイズマスキングイヤホン」という尖ったコンセプトはすごく良いと思うし、好き。たくさんのことができるモノよりも、基本的には単機能のモノの方が長く、しかも快適に使える(例えばスマホがあっても IC レコーダーやカメラは別途持ち歩くように)。

僕は SLEEPBUDS の必要性を感じず手放してしまったけれど、ハマる人にはハマるプロダクトなのだと思う。例えば本当に不眠症の人や、夜勤の際の仮眠に使う人、ストレスを溜め込んで寝付きにくい人などが使ったら、もしかしたら最高なのかも。

こういうプロダクトは使ってみないことには「自分にハマるかどうか」は分からないので、睡眠で悩んでいる人は(売却することを前提として)試してみるのも悪くないかもしれない。

 

 

まとめ

こんな感じで Bose の ノイズマスキングイヤホン『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS』を手放した理由をつらつらと紹介してみた。コンセプト自体は好きなのだけれど、機能性や価格を考えると人に推められるかどうかは別問題。

購入した8割の人は「これ完全ワイヤレスイヤホンとスマホのホワイトノイズアプリで良いのでは……? 」となると思うので、もし購入する予定の人は注意が必要だ(ただ2割にはめちゃハマるはず)。

 

心地良いノイズが眠気を誘う。Boseの睡眠専用イヤホン『SLEEPBUDS』レビュー

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