本当に欲しかったL字ファスナーとパスポートケースができてしまった……。
今年初旬から『革と一緒に旅がしたい! 』をテーマに、老舗革小物ブランドのプレリーや drip と一緒に革小物を開発していた。コロナの影響で発売が大幅に遅れてしまったが、本日7月3日、ミニマルな L字ファスナーとSIMの入るパスポートケースを発売できた。
せっかくなのでブログでも「どんなアイテムなの? 」「既存のアイテムとどこがどう違うの? 」を紹介しておこう。また経緯などは『 革と一緒に旅がしたい!』の過去記事を読んでもらえればと思う。
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トバログが本当に欲しかった革アイテム
こちらが今回作ったL字ファスナーとパスポートケース。とにかく革の風合いを活かすため無駄な装飾はせず、できるだけミニマルな外観に仕上げた。色と質感がとにかく良い……。
カラーはブラック、アメリカーノ、ナチュラルヌメ、グレーの4色展開。税抜価格はL字ファスナーが1万3,000円(グレーのみ1万2,000円)、パスポートケースが1万5,000円(グレーのみ1万4,000円)。本革にしてはリーズナブルだと思う。
なお購入はdripのオンラインストアやプレリーのストア、実店舗だと東京駅八重洲口にある大丸東京店で実際に触れることができる。
なぜL字ファスナーとパスポートケースなのか?
「ニーズとか考えなくていいからトバログが本当に欲しいと思うモノを作って」という要望だけを受け、旅を軸に「こんなのがあったら良いのに」と常々感じていた L字ファスナーとパスポートケースを作ることに。
革の素材やカラー展開、そしてサイズ感や細かいギミックにこだわり、革職人や drip と何度もプロトタイプを作った。そして8ヶ月越しにやっと完成に至った。
それでは簡単にではあるが、それぞれのアイテムについて「どんなところにこだわった? 」を紹介しておきたい。
L字ファスナー『PRESSo L』のこだわりポイント
こちらが今回発売するL字ファスナー、通称『PRESSo L(プレッソ・エル)』。できるだけオーソドックスな外観のまま、サイズをPRESSo と同じくらいのコンパクトさに仕上げた。
サイズは横11cm、縦7.5cm(ファスナー含まず)、マチ 1.8cm、重さは55g。
- ミニマルな外観とカラー展開
- コンパクトながら小銭や領収証もたくさん入る大容量
- 表面のカードホルダーで開けずに支払える作り
L字ファスナーのこだわりポイントは上記の3つ。それぞれ紹介しておこう。
ミニマルな外観とカラー展開
カラーは上記の4色展開。L字ファスナーでこのナチュラルヌメやグレーはなかなかないカラーだと思う。また革だけでなくファスナー部分の生地も革の色に合わせている。ブラックの黒さがかっこいい‥…。
なおサイズ感はスマホと一緒に片手で持ち歩けるくらい。ランチにスマホと財布だけを持っていくことが多いので、片手に収まるサイズにしている。
見た目のわりに大容量。L字ファスナーの中身
中身はこんな感じ。カードホルダーが全部で4箇所、小銭や鍵の入るポケットが1箇所ある。内側の生地は、革素材の風合いと合わせるためコットン100%の優しい素材を使用。
小銭ポケットは意外と大容量で、カード2枚と紙幣5枚を入れた状態でも、だいたい20~30枚入る。それでいて型くずれもない。
まあ僕の場合、そんなに小銭を持ち歩くことはないので鍵を収納している。
また右側のカードホルダーだけやや形状が異なり、SDカードや MAMORIO など薄型の小物が入るようにしている。僕はときどき「うわあカメラを持ってきたのにSDカード忘れた……!」ということがあるため。普通にカードを入れることも可能。
表面にあるカードホルダーが本当に便利
地味だがこだわりポイントなのが「表面のカードホルダー」。L字ファスナーはかなりコンパクトながら、支払いの際にわざわざファスナーを開けるのが面倒だと感じていた。
そこで表面にカードホルダーを備え、よく使うクレジットカードを収納しておくことで、ファスナーを開けずに支払いができるようになった。自分で付けておいて言うのもなんだけど、これはめちゃくちゃ良いです。
――
見た目は普通のL字ファスナーかもしれないが、随所に「ここがもっとこうだった使いやすいのに! 」「これがあったら便利だな」を詰め込んでみた。
SIMや国際運転免許証を収納できるパスポートケース
こちらが nano SIM の入るパスポートケース。SIMが収納できるパスポートケースは海外で一部見かけたことがあるが、日本向けのモノは見たことがない。「どうせSIM入れるなら旅行に必要なモノを1つにまとめよう」ということでこちらを考案。
正直L字ファスナーよりもこだわり、何度も作り直しをしながらの発売だ。やっと発売できて本当に嬉しい。
- とにかくノイズがなくミニマルな外観
- 革のパスポートケースながら旅に必要なアイテムをオーガナイズできる
- 国際運転免許証やSIMピン、SIMカードが収納できる
パスポートケースのこだわりポイントは上記の4つ。それぞれ紹介しておこう。
L字ファスナーと同じカラー、同じ素材
カラーは上記の4色展開。巷で売られている「革のパスポートケース」は意外と選択肢が少なく、またカラー展開もそんなに多くない印象。なのでできるだけカラーバリエーションを多く揃えた。
出張やビジネスでも使いやすいブラックやアメリカーノだけでなく、爽やかなグレーや “旅して育てる” ナチュラルヌメの4種類。とくに僕はグレーが好きなのだけど、革素材でこういうカラー展開は本当にない。
また留め具やロゴを内側に埋め込むことで、閉じたときに完全にフラットな外観になるように工夫している。ここの厚み設計などもこだわった。
なおサイズ的には男性向けのジャケットの内ポケットやデニムの尻ポケットにギリギリ収まるサイズ感。やや大きめのシステム手帳のような感じだ。サイズは縦16cm 横13cm マチ1.8cm、重さは120g(革素材の重さで変わる)。
SIMもSIMピンも、旅アイテムが全部入り。革なのにオーガナイズできる
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革のパスポートケースというとブックカバー的なタイプが多く、オーガナイザーとして使うモノが本当に少ない(作るのも設計も面倒だしパーツが多くコストが掛かると売れない)。
ただ前述の通り「トバログが本当に欲しいモノ」ということなので、コストやニーズを無視して国際運転免許証とSIMが入るパスポートケースを作ってしまった。
- パスポート
- 国際運転免許証
- 航空券
- カード(ラウンジやマイレージカード)x 3
- 現金(2つ折りで紙幣が10枚くらい)
- 小銭(100円玉10枚くらい、500円も入る)
- 申告書を書く際に必須のペン(LAMYのSafariが入る伸縮性の高いペンホルダー)
- SIM(nano SIM)
- SIMピン
このパスポートケースに収納できるのは上記。旅に必要なアイテムがひとまとめできるはずだ。
SIMピンや国際運転免許証が収納できる!パスポートケースのポケットについて
メインポケットは挟み込むタイプ。カバー型も考えたが、パスポートを提示する際に「カバーからはずせ」と言われるので、ただ挟み込むタイプがラクだと思う。
とくにこだわりは nano SIM が収納できるホルダーと、SIMピンホルダー。僕のこれまでの旅の経験上、SIMやSIMピンは基本的に機内もしくは空港内で使う事が多く、逆にそれ以外のシーンではあまり使うことがない。
とくに機内では「帰国した瞬間にSIMを挿して即Tweetしたい」のだが、肝心のSIMピンはカバンの中。頭上の収納にあるから取り出せないという事態が発生する。パスポートケースに収納できればその悩みは解決すると考えた。
最近はクレカのキャッシングができるから現金はあまり使わないが、現地で使わない日本円を保管しておくために現金も収納できる。とくに紙幣はパスポートケースの裏の隠しポケットに入れられる。
――
こんな感じでサイズやポケットにこだわったパスポートケースを作ってみた。なお「あんまり売れないと思うので少なめにしました」と言われているので、数は本当に少ないはず(もしかしたらこの記事を読むタイミングで売り切れているかも)。
気になる人はお早めに!
まとめ
こんな感じでトバログが本当に欲しかったパスポートケースとL字ファスナーを紹介してみた。それぞれ見た目のシンプルさと実用性を追求したアイテムなので、個人的にはかなり気に入っている。
発売は本日からdripのオンラインストアやプレリーのストア、実店舗だと東京駅八重洲口にある大丸東京店で実際に触れることができる。コロナの影響で発売が数ヶ月遅れてしまい、初回ロットもかなり数が少ないが、次回入荷は8月前半とのこと。
早めに欲しい人はぜひチェックしてみてほしい。