Parrot が今年の1月に発売したなんとも洒落た Bluetooth ノイズキャンセリングヘッドホン「Zik 3」をお借りできたのでレビュー。
秋から冬にかけての服装に見事にマッチしそうなデザインに、Bluetooth とノイズキャンセリング技術をかけ合わせたヘッドホン。機能性だけでなくデザインにも重きを置きたい人にピッタリだ。
Parrot Zik 3 はどんなヘッドホン?
今回レビューする Parrot Zik 3 は、無線通信技術を得意とする Parrot 渾身のノイズキャンセリング Bluetooth ヘッドホン。お洒落で洗練されたデザインが特徴で、そのデザインは建築やインテリアなどを手がけるフランスのデザイナー ‘Philippe Starck’ 氏が手がけている。さすがはフランスメーカー。
カラーは8色展開となっており、落ち着いたシンプルなカラーから、クロコ型押し風のビビッドカラーまで、自分のスタイルに合わせて選べる。カラー別の詳細記事は gori.me の『【レビュー】「Parrot Zik 3」の全カラバリをチェック!「クロコダイル」「ステッチ」など新デザインが上品』という記事が綺麗にまとまっていた。
性能が高いヘッドホンはデザインが似たり寄ったりな感じになることが多い中、豊富なカラバリやデザインから好みのヘッドホンが選べるのは嬉しい。僕の場合、秋冬になるとレザー系統の製品が欲しくなるので「キャメル」を選んだ。
↓以下のリンクから全色確認できます。
ノイズキャンセリングやタッチパッド操作など Parrot Zik 3 の性能面の特徴
性能面で特筆すべきは
- Bluetoothヘッドホンながらノイズキャンセリングに対応
- 無接点充電
- タッチパッドで直感的に操作
- アプリからイコライザやノイズキャンセリングの操作ができる
といったところ。
特筆すべき点はやはり、Bluetooth ヘッドホンながらノイズキャンセリングに対応する点。よく比較される対象として Bose の「QuietComfort 35 wireless headphones」があると思うが、実際に試してみてそこまで大きな違いは感じられなかった。好みのデザインのヘッドホンを選ぶと良さそうだ。
またタッチパッドを右側のイヤーカップに搭載しており、直感的に音楽の操作が可能。操作に慣れるのにちょっとコツがいる点やふいに触れてしまい操作してしまうという難点もあるが、慣れればかなり快適で、指を滑らせる操作感が病みつきになる。
また Zik3 は基本的にアプリをダウンロードして操作する。バッテリー残量がここからパーセンテージ表示で分かるし、イコライザやサラウンド効果、ノイズキャンセリングの細かい操作が iPhone などのアプリ上から操作できるのも魅力。
Parrot Zik 3 のフォトレビュー。細部までデザインが美しい Bluetooth ヘッドホン
こちらがパッケージ。「まずは実機を見てくれ!」と言わんばかりにヘッドホン本体を押し出すデザイン。ヘッドホンのパッケージとしては珍しい。
パッケージを開けたところ。普通はプラスチック製の固定具かモールのようなものが多いなか、Zik 3 では靴紐のようなもので固定されている。細部までこだわりが見られる。
こちらがパッケージ内容。ヘッドホン本体に保護ケース、充電用の micro USB ケーブルやオーディオミニプラグが付属している。なおバッテリーは取り外し可能なタイプ。
黒いマウスのようなモノは別売りの無接点充電器で、ここにヘッドホンを置くだけで充電できる。
ヘッドホン本体はこんな感じ。レザー調だが表面は硬い素材で、イヤーパッド側は柔らかめ。本革ではないものの、柔らかさ的にはカーフスキンのような感触で耳あたりが心地よい。
ヘッドホン上部には大きく Parrot と印字されている。素材感を見てもらいたいのだが、レザーっぽく皺が見られるのがお分かりいただけるだろうか。
ヘッドホンのイヤーカップ部分はこんな感じ。若干小さめで、耳全体は覆えるのだがフィット感はちょっとイマイチ。装着感はライバル製品の「QuietComfort 35 wireless headphones」に軍配が上がる。ただ感触はかなり柔らかいので、長時間装着していても疲れにくい。
電源ボタン。電源が入っているときは白い LED が淡く点灯し、充電時には赤い LED がこれまた淡く点滅する。主張しすぎない色合いの発光で、個人的には結構気に入っているポイント。
左側がイヤホンジャックで右側が充電用の micro USB ポート。ふんわりとしたレザー調の素材感にソリッドな金属で、良い意味でデザインにメリハリがある。
イヤーカップ部の穴はノイズキャンセリング用の集音マイク。外部からの音を集音し、そのノイズの逆位相の音波を発することでノイズを相殺するという仕組みなので、ノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンにはマイクが必須。
Zik 3 はバッテリー式で交換が可能。Zik 3 は連続18時間再生と謳う。結構長く感じるが、長時間のフライトや一日中外で装着している際なんかはバッテリーがもうちょっと持ったらな…ということがあった。
そんな時に替えのバッテリーをあらかじめ用意し、充電しておけば長時間の旅でも安心かもしれない。
Parrot Zik 3 の音質はドンシャリ寄りで軽め。
肝心の音質はと言うと、ややドンシャリ気味な印象。この辺は人によって好みや感じ取り方によって変わるが、以前レビューをした『Klipschのハイエンドイヤホン「X12i」レビュー。艶やかな音で女性ボーカルが心地よい』と比べると音が全体的に軽めで、テクノやポップ系の曲に合う印象を受けた。
個人的にはもう少しディープな音でも良いだが、この辺はイコライザの調節やサラウンドを設定することで自分好みの音質にできるのでそこまで問題はない。じっくりと目をつむりながら音楽を愉しむというよりは、街なかを歩きながら聴いたり、BGM的にノリの良い洋楽なんかを聴き流すときなんかに向いているヘッドホンだと感じる。
また付属の USB Type-A ケーブルを PC などに挿すことでハイレゾ音源にも対応。僕はメインで持ち歩く PC が 12インチ MacBook なのであまり使う機会はないかもしれないが、まぁこんな機能もあるよ!ということで。
ノイズキャンセリングはすごい良い
実際にノイズキャンセリングを試してみたが、これはかなり使い勝手が良い。飛行機内でも使用してみて、飛行機特有のゴーという音が軽減され、iPad で本を読んだりブログを書いたり集中できた。
また話し声の多いカフェなどで集中したいときに装着すると、これまた話し声があまり目立たなくなり、ちょっと BGM 的にジャズやボサノヴァでも流してみると完全に自分の世界に没頭できる。これは予想以上に便利なので、試したことがない人は是非試してみてほしい。
まとめ
Parrot Zik 3 は Bluetooth で接続できるノイズキャンセリングヘッドホン。なので、イヤホンジャックが廃止になった iPhone 7 や 7 Plus でも快適に音楽が楽しめるのも便利な点。僕もつい最近『【iPhone 7 Plusレビュー】デカイし重いけど「被写界深度エフェクト」のボケ味や「3D Touch」が素晴らしい』で紹介したように iPhone 7 Plus を購入したので早速使っている。
価格帯が 3万円を超えるようなヘッドホンは機能性重視で無機質でソリッドなデザインが多いなか、Zik 3 はデザインやカラーバリエーションが豊富な貴重な “Bluetoothノイキャンヘッドホン”。個人的には秋冬にはレザーっぽい色合いが服装とマッチしそうなのでオススメ。
また別記事にて Zik 3 のフォトレビューや詳細レビューをお伝えしたい。
↓以下のリンクから全色確認できます。