次に買うメインカメラをどうするか迷っている。モノ系ブロガーにとってカメラは必須アイテム。現在サブカメラとなる『リコー GR』は日常使いには最適だが、やはりフルサイズのメインカメラは欲しいところ。
現在使っているソニーのフルサイズミラーレス 『α7』は会社から借りているカメラで、そろそろ返却の時期が迫っているので、次に買うメインカメラを考えたい。
▶α7 Ⅱ ならきっと大丈夫。α7 から買い換えて分かった5軸ボディ内手ブレ補正の恩恵
メインカメラどうするか問題。使い慣れたソニーの α7 シリーズにする予定
これまで使ってきたメインカメラである α7 は、借り物とは言え、1年以上ほぼ自分のモノのように使ってきたし、レンズの遺産(ツァイスの 55mm や APS-C 時代のEマウントレンズ)もあるので、次に買うのも α7 シリーズと決めている。
迷うとは言え、ある程度買いたいボディは決まっていて、今使っている後継機である『α7 Ⅱ』か、上位互換である『α7R Ⅱ』を買うかで迷っている。お金があればもちろん上位互換である α7R Ⅱ を手にしておきたい気持ちがあるが、8月末には引っ越しをする予定で、その初期費用が重くのしかかるのがネック。
なお僕のカメラの用途は
- ブログの写真の物撮り
- 取材時の人物撮影
- 旅行の思い出づくり
といったところ。基本的にはスマホや PC、iPad の画面上で確認する程度の用途のため、正直なところそこまでのスペックは要らないと考えている。
まずは買い換えにあたり、現在発売されている端末のスペックを比較してみよう。
α7、α7 Ⅱ、α7R、α7R Ⅱ をそれぞれ比較してみる
機種名 | α7 | α7 Ⅱ | α7R | α7R Ⅱ |
---|---|---|---|---|
有効画素数 | 2430万画素 | 2430万画素 | 3640万画素 | 4240万画素 |
センサー | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ (ローパスフィルターレス) |
フルサイズ (ローパスフィルターレス) |
AF(オートフォーカス)方式 | 像面位相差117点 コントラスト25点 |
像面位相差117点 コントラスト25点 |
コントラスト25点 | 像面位相差399点 コントラスト25点 |
有効画素数 | 2430万画素 | 2430万画素 | 3640万画素 | 4240万画素 |
動画 | フルHD | フルHD | フルHD | 4K |
ボディ内手ブレ補正 | ― | ○(5軸) | ― | ○(5軸) |
重量 | 474g | 599g | 465g | 626g |
実勢価格 (中古価格) |
約12万円 (約6万5,000円〜) |
約18万円 (約11万円〜) |
約17万円 (約10万円〜) |
約35万円 (約25万5,000円〜) |
また、α7s シリーズは実力を発揮するシーンが限られる、ということで今回は除外した。50万円近くする α9 は、まぁ圧倒的予算オーバーだしそれを使いこなすほどのスキルに達していないのでこちらも除外している。
α7R Ⅱ は圧倒的高解像度。当たり前だが総合的に優秀
それぞれのスペックを比較すると、やはり α7R Ⅱ が総合的に見て優秀であることが分かる。特に有効画素は、ローパスフィルターレス(モアレや偽色を軽減できるフィルターを搭載しないため解像度を極限まで高める効果がある)で、他端末の追随を許さない4240万画素となっており、これはかなり魅力的だ。
「ウェブにアップするなら画素数はそこまで要らない」と思われがちだが、後々 Lightroom などで構図を調整する際などにはトリミングがかなり柔軟に行えるので便利。カメラの腕がそこまで良いわけではないので、トリミングをしても精細に見えるのはブロガー的には嬉しい。
解像度という点で言えば α7R も 3640万画素と高解像度ではあるが、ボディ内手ブレ補正を搭載していないという点 がネック。マウントを装着してオールドレンズも楽しんでみたいので、ボディ内手ブレはほしいところ。
オートフォーカスに関しては、基本的にマニュアルフォーカスで物撮りがメインなのでそこまで検討対象としては大きくない。
α7R Ⅱ は 4K 動画撮影が可能
また動画撮影という点でいえば、唯一 4K 動画を撮影できる α7R Ⅱ に軍配が上がる。「まだ 4K なんて必要ないでしょ」と言われがちだが、こちらも動画をトリミングしても( PC 画面上では)劣化を感じにくいという点がメリット。動画をミラーレス一眼で撮影したいのであれば、やはり α7R Ⅱ は魅力的だ。
スペックは魅力的だけど α7R Ⅱ はまだ高い!機種検討では価格も重要
製品を選ぶうえで大事なのはまずスペック。そして価格だと思う。性能はもちろん大事だが、お金も、懐が許せば1番高いモノを買えば万事解決なわけで。僕は中古でも構わないので、それぞれの販売価格と中古価格をみてみる。
中古だとやはり α7 がダントツに安く、中古のボディのみであれば APS-C センサーサイズのミラーレス機と同じくらいの価格だ。さて、α7 Ⅱ。ここまで言及していないが、α7 Ⅱ は、解像度こそ α7 と同じ 2480万画素だが、ボディ内手ブレ補正が備わっていたり、物理的なボタンが α7R Ⅱ と同じく多い。なおかつ中古相場価格も、α7R Ⅱ が中古相場がだいたい26万円程度なのに対し、α7 Ⅱ は11万円程度と手が出しやすい。
確かに α7R Ⅱ の解像度や 4K 撮影、表には記載していないが電子シャッター(無音に近い)は魅力だが、素人目で見ると、同じレンズを使って撮影した写真を PC で見比べてみてもほとんど違いが分からない程度だった。α7R Ⅱ と α7 Ⅱ のスペックの差は大きいものの、15万円という差を考えると、その 15万円で新しいレンズを買った方が良いのではないかという考え方もできる。
α7 Ⅱ あたりを買って浮いたお金で新しいレンズを買っても良いかも
実は前々から欲しいレンズがあって、そちらにお金を回そうかと思っている。
今欲しいのは 16mm-35mm の広角ズームレンズ『Vario-Tessar T FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z』。こちらは定価が15万円ほどだが、中古価格は10万円前後で購入できる。
現状僕は、フルサイズ Eマウントレンズは 55mm のポートレートに適したレンズしか持っていない。これからブロガーの部屋取材や、風景撮影をしていきたいというタイミングで、55mm 一本では景色や部屋の風景を撮影するのが難しいと感じていた。予算的に α7R Ⅱ を買ってしまうとこちらのレンズを手に入れることは難しいが、α7 Ⅱ であればこのレンズを買っても20万円ちょっと。α7R Ⅱ のボディを買うよりも安く、レンズとボディが手に入る。
よくよく考えれば、最低限撮影できるボディ(α7 とか α7 Ⅱ )を買って、お金が貯まったらこちらのボディを売って α7R Ⅱ(もしくは α9)を買えば良いか、という結論に(記事を書きながら)いたった。
まとめ
ということで近々 α7 Ⅱ と 16mm – 35mm のレンズを買ってこようと思います。どうしようか悩んでいたところだったが、こうしてスペックと価格、予算を冷静に眺めながらキーボードをカタカタしながら考えると、ある程度考えがまとまってくるのでオススメだ。
ああスッキリした。
追記:続きとして『α7 Ⅱ ならきっと大丈夫。α7 から買い換えて分かった5軸ボディ内手ブレ補正の恩恵』を書きました。
【過去のお悩み記事】
- 12インチ MacBook から MacBook Pro 2016 への買い換えを悩む。
- 1.0型センサー搭載のカメラスマホ『LUMIX CM1』が気になる。後継機 LUMIX CM10との違いなど
- 完全ワイヤレスな「左右独立型イヤホン」がすごく気になる。いくつか試聴してきた感想