デイパックとスーツケースの中間で、ちょっとした旅に最適なバックパック。
僕は2泊〜1週間程度のショートトリップが好きで、今年だけでも台湾や長野、北海道など国内外5回ほど遠征している。これまでも「モンベル トライパック 45L」や「東急ハンズのバックパックキャリー」など2泊〜1週間のショートトリップ用のバックパックについて紹介してきたが、それぞれ特徴が異なり、意外と細かく使い分けたくなる。
今回、前々から欲しいと思っていた拡張型の機内持ち込み可能な旅用バックパック『Nayo EXP Backpack』を、海外メーカーの Nayo Smart から提供してもらった。実際に2週間ほど、ヨーロッパへの旅で使った感想やレビューを綴っていきたい。
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なおこの記事は記事広告ではあるが、先方による編集介入はなく、フラットな立場でレビューをしている。
■良い点
・25L⇔40Lでシーンに応じてサイズを使い分けられる
・衣類収納スペースのポケットが豊富でスーツケースのように開ける
・1.1kgと軽量でしかも1万円以下と安い
■残念な点
・国内展開はオンラインストアのみなので実物を見てから買うことができない
・拡張状態だとシルエットがやや不自然
・生地はやや薄めなのでアウトドアシーンでは向かない
“渡航” から “現地” までこれ1つ。伸縮できる拡張型バックパック『Nayo EXP Backpack』レビュー
こちらが今回紹介する Nayo Smart(ナヨスマート)の旅行用バックパック『Nayo EXP Backpack』。サイズ可変式のバックパックで、最大容量が40Lながら機内持ち込みが可能。わずか1.1kgと軽量な点がポイントだ。できるだけ少ない荷物で旅をしたいミニマリストのために作ったバックパックと謳う。
表面防水加工を施したポリエステル生地を採用し、雨にも強い点が嬉しい。価格は約1万円前後(現在はセール中で1万円以下)と、この手のバックパックにしては驚くほど安価だ。なお日本ではまだ展開したばかりで、現在はオンラインストアのみでの販売中。
―― Nayo Smart について
Nayo Smart は英国に拠点を置く中華系のバックパックブランド。ガジェットを多く持ち歩く人向けの旅グッズを多く手掛けており、1万円前後と安価な点が特徴だ。今回紹介する Nayo EXP Backpack 以外にも施錠できる盗難防止バックパックや、スリムなシェル型のバックパックを展開している。
身長178cm の僕が手に持ったときのサイズ感はこんな感じ。旅用のバックパックとしてのサイズは割と小さく、あまり大げさな感じはない。まあ普通にビジネスマンが背負っているバックパックという印象だ。
拡張できるバックパックなので、渡航から現地での観光までこれ1つ
EXP(Expandable)の名を冠するとおり、このバックパックの最大の特徴は、2重構造のファスナーで容量の拡張性を高めることができる点。通常時は 25L とシティユースにちょうど良いサイズで、拡張時には 40L と2泊3日〜1週間程度の海外旅行にも対応したサイズの 2way で使えるのが嬉しい。
例えば海外に訪れる際、飛行機で日本から現地のホテルまでは拡張時(40L)の状態で渡航し、現地での打ち合わせや観光の際には、衣類や荷物は預けて通常時で移動するということができる。
僕も45L級の旅専用バックパックは以前から使っていたのだけれど、拡張⇔縮小ができなかったので別途現地用のバックパックも持ち歩いていた。このバックパックなら1つだけで良いので荷物の省スペース化ができる。
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(左:通常時、右:拡張時)ファスナーを開閉するだけで容量が2倍近く増える。
防水生地&USB充電ポートが備わっていて旅先でも快適
表面素材は旅専用バックパックということもあり、防水加工が施された生地を用いている。もちろん水に沈めるといったことはNGだが、ちょっとした雨くらいなら問題ない。実際ドイツで雨の日に持ち歩いてたが、土砂降りではなかったので浸水はしなかった。
あと地味に嬉しいのが、バックパックの下部に充電用ポートが備わっている点。ポケット内側から伸びるコードをモバイルバッテリーに装着し、外側のポートに Lightning ケーブルで iPhone を差し込めば、シームレスに充電することができる。
旅先だとグーグルマップなど調べながらの移動も多く、意外にスマホ充電は頻繁に行うため、こうしたポートがあるのは嬉しいところ。
ポケットと容量をチェック!
Nayo EXP Backpack にどのくらいの荷物が入るかを試してみた。上記画像は3泊4日程度の旅を想定した荷物を並べたところ。我ながらガジェット類が多く、衣類は少なめ。
メインポケットには衣類やカメラレンズ、生活用品などを収納
まずはこの使い勝手の良さそうなメインポケット。衣類やちょっとした洗面グッズ、カメラレンズや細かいガジェット類はこのポケットにすべて収めることができる。
見開きで使えるバックパックは数あるものの、小物の入るポケットが備わっているタイプは珍しい。
この小物ポケット上部にはホテルで使う充電器類を収納し、下部にはシェーバーや歯ブラシ、シャンプーといった洗面グッズを収納している。欲を言えばどちらか一箇所は防水仕様だったらもっとありがたかった。
こちらのポケットには数日分の衣類や、カメラのレンズなどを収納。「普段のカバンをカメラバッグにする。『ハクバ インナーソフトボックス』レビュー」で紹介しているケースがぴたりと収まるのでかなり良い感じ。
アクセスしやすい前面ポケットにはタブレット端末やモバイルバッテリー
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前面にはタブレット端末やノート、筆記具などが収納しやすいポケットが2つ備わっている。いつでもアクセスしやすいので、Kindle Paperwhite やタブレット端末など、機内で暇つぶしに使うアイテムやモバイルバッテリーを収納しておくのに便利。
背面ポケットには17インチまでのラップトップPCを収納可能
背面ポケットには17型までのラップトップPCを収納するスリーブが備わっており、僕は 15インチ MacBook Pro を収納している。ポケット自体が見開きになるが、正直ここまで開く必要はない。この背面だけはクッション性がやや高いが、それでも専用の PCケースに入れて持ち歩く方が良さそうだ。
背面のもう片方は、A4サイズの書類がラクラク入るポケット。旅先で買った書籍や出張で使う資料などはこちらに収納可能だ。
スリ防止のために大事なモノをしまう隠しポケット
背中側にはパスポートケースもそのまま収納できるポケットが備わっている。海外だといつの間にかファスナーが開けられていたり、ナイフで表面を切られてスリに遭うということもあり得る。背中と密着するこのポケットならば、少なくとも背負っている間は問題ないはずだ。
なおベルトにも隠しポケットが備わっている。かなり薄マチなので、iPod nano やクレジットカードくらいしか収納できない。いちいち財布を取り出すのが面倒なときなどに、予備のクレジットカードをここに収納しておこう。
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とまあこんな感じでこのバックパックの機能性やポケットの用途などを紹介してみた。冒頭で紹介した3泊4日分の荷物は、こんな感じですんなりと収まったので、収納力はかなり高い印象だ。
ではここからは、僕が実際に海外への旅で使用してみた感想などを綴っておきたい。
実際に2週間、海外旅行で使ってみた感想
今『ちょっとビール飲みにドイツに行ってきます(3年ぶり2回目)』でも紹介しているように、ヨーロッパに1ヶ月ほどの旅をしている。大きめのスーツケースと併用して NAYO EXP Backpack を使った感想は上記のような感じ。
- ガジェット好きの機内持ち込みバックパックとして最適
- メインポケットは普段使いにはやや使いづらい
- クッション性はそれなりだが意外に背負った際の重さは感じにくい
基本的に預け入れ荷物にはバッテリーや壊れ物を預けることはできず、必然的にガジェット類はバックパックに収納していくことになる。ガジェット好きが旅に出ると、PCやタブレット、カメラ(2台)にレンズ(6本)といったように大量なので、普通のデイパックでは入り切らない。
Nayo EXP Backpack は収納力があるので、ガジェット類をすべて収納することができた。しかもファスナーを閉めて通常時のようにすれば現地で過ごす際にも使うことができるので、容量をファスナーで調整できるこのバックパックはかなり便利だと感じる。
ただメインポケットは、拡張時にのみマチがあるので、普段使いだとあまり使い勝手はよくない。ここは拡張時にのみ使うものと考えた方が無難だと感じる。
また意外だったのは、大量の荷物を収納していても重さをそこまで感じにくいことだ。安価なバックパックはクッション性が少なく無理をした構造になりがち。とくにこういうスクエアタイプの大容量バックパックは長時間背負うのは厳しい。
しかし Nayo EXP Backpack は、アウトドアのバックパックほどではないがそれなりに背負いやすいと感じた。もちろん1万円以下という価格ということもありクッション素材の質はそれなりだが、わりとしっかり設計されている。これはかなり好印象だった。
今後も1週間前後の旅行をいくつか予定しているので、その際にはこれを背負って旅に出たいと思う。
まとめ
こんな感じで Nayo EXP Backpack を紹介してみた。日常で使うバックパックと大きなスーツケースを所持している人は多いけれど、2泊3日〜1週間のちょっとした旅行で使えるバックパックを持っている人は意外に少ないかもしれない。
Nayo EXP Backpack は拡張型のバックパックなので、これ1つで「旅先まで〜現地で使う」の 2 way で使える点が魅力。またこれだけの性能を保ちながら1万円以下で購入できるというのはかなり嬉しい。
国内で触って試すことはできないが、気になる人はオンラインストアで購入できるのでチェックしてみてほしい。