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ライカが動いた。最新機種『Leica M10-P』は何が変わったのか

ライカが動いた。最新機種『Leica M10-P』は何が変わったのか


全国のライカファンに朗報。兼ねてよりうわさになっていた Leica M10 の上位互換である「Leica M10-P」が、8月21日に公式発表となった。発売日や価格などは現時点では非公開のようだが米国の ECサイトではすでに $7995(約88万円)で予約受け付けがスタートしているようだ。

追記:日本での発売日は8月25日、希望小売価格は98万円(税別)とのこと。税込だと100万円を超える。すでにマップカメラなどでは予約受付中だ。

基本的な性能は Leica M10 とほとんど変わらないものの、正面の Leica ロゴがない点やタッチパネルを搭載するという。ほとんどマイナーアップデート的な端末ではあるが、せっかくなので変更点などをさらりと紹介しておこう。

 

▷追記:吟味した結果 Leica M10 を買いました『ライカかライカ以外か――。憧れの Leica M10、買いました。』

▷追記2:レンジファインダー越しのわたしの世界。『Leica M10』のレビューと買った理由やレンズの選び方、作例など

 

Leica M10-P のスペック

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[/twentytwenty] (画像中央のバーを左右に動かすとシルバークロームとブラックの筐体イメージが変化します)

  • マウント:Mマウント
  • センサー:フルサイズ CMOSセンサー
  • 画素数:2400万画素
  • ISO:100-50000
  • 連射性能:5fps
  • フォーカス:マニュアルのみ
  • 動画:なし
  • Wi-Fi:あり
  • ディスプレイ:3型タッチスクリーン
  • 重量:660g

 

僕が確認できた Leica M10-P のスペックはこんな感じ。タッチパネルディスプレイなどについては後述するが、基本性能はほぼ M10 を踏襲しており、実質的な写りに変更はない(少なくとも公式的にアナウンスはない)。そのため、個人的には M10 のマイナーアップデートモデルだという認識でいる。デザイン的な観点からいうと、これまでの P を冠する M-P や M9-P と同じく、M10-P をライカのブランド品ではなく、カメラという道具として使いたい人向けにチューニングされたモデルという印象だ。

また、うわさ段階では「M10 よりも軽量になるのでは? 」といううわさもあったが、実際には  660g と M10 と変わらないようだ。

 

Leica M10 と比較した M10-P の変更点

  • M型ライカで最も静音のシャッターを搭載する
  • タッチパネルを搭載する
  • フロントのライカロゴの廃止

 

Leica M10-P は、Leica M10 のプロフェッショナル向けのモデルとして展開するプロダクト。センサーや画質は昨年発売となった Leica M10 と比較しても変化はないが、タッチパネルディスプレイを搭載する点や、静音シャッターを搭載する点で、より良い写真を撮ることができるとしている。

公式ページでも紹介されているが、せっかくなのでそれぞれの項目ごとに紹介していこう。

 

M型ライカで最も静音のシャッターを搭載する

実際に M10 と M10-P のシャッター音を聴き比べたことがないので静音シャッターについてはコメントしづらいところではあるが、ライカによると「かつて多くの劇場では、演者や観客の気を逸らさないようにシャッター音が静音であるM型ライカのみが撮影を許可されていた時代があった。その静音さがウリのフィルムライカを含め、Leica M10-P のシャッター音はすべてのM型ライカで最も静音で紳士的。」だとしている。

正直ソニーのフルサイズミラーレス一眼が無音電子シャッターを実現しているので音に関しては驚きは薄いのだけれど、Leica M ユーザーにとっては朗報なのかもしれない。

 

タッチパネルを搭載する


Leica M10 との大きな違いとしては、やはりタッチパネルディスプレイを搭載する点。マニュアルフォーカスの M10-P にはタッチパネルって必要ないのでは? と思ってしまうのだけれど、画像再生の際にまるでスマートフォンのギャラリーを見るように写真を確認できるようにするためだということらしい(要らないよなあ)。

ライカは傍からみると、職人気質でクラシカルなカメラばかりを製造しているというイメージもあったが、「ミニマルなデザインが好き。ライカのミラーレス一眼『Leica T』を買いました」で紹介した Leica T のように、一方ではけっこう思いきった開発をすることでも知られる。そういった意味でもカメラのリーディングカンパニーとして牽引していきたいという意図があるのかもしれない。

 

フロントのライカロゴの廃止


Leica M10-P が欲しいと思った多くの人は、おそらくこのライカロゴが廃止されたからだろう。これまでも P の付くシリーズにはライカロゴが廃止されている。

ライカユーザーは、ブランド物をひけらかしている安っぽい人間ではなく、純粋にライカというカメラが好きな人が多いはず。そういったところから、ロゴは隠した方が良いという思いがある人にとっては嬉しい。僕は単純にシンプルになるのでこれは嬉しい変更点ではあるが。

また、ホットシューカバーがメタル製になったとのこと(逆に今までなんだったの)で、より本体との一体感が増しているとのこと。Leica T はすでにメタル製だったので、M10 を買ってもそっちを流用するれば良いのだけれど。

 

まとめ

つい最近M型ライカが気になっていたところだったので、今回の M10-P の発表には注目していたので、せっかくだからまとめてみた。ライカのカメラにはファンが多く、とりわけM型はその傾向が顕著だ。「M10-P が欲しい! 」という人は、予約開始されたらすぐにでも押さえないと購入が数カ月後になってしまうので、気になる人はチェックしておこう。

記事を書き終えたところでライカジャパンの公式ページでもアナウンスされているようなのでリンク貼っときます(一部翻訳されてなかったりバグってるけど)。

LEICA M10-P Go unnoticed in the street. |ライカジャパン公式ページ

 

▷追記:吟味した結果 Leica M10 を買いました『ライカかライカ以外か――。憧れの Leica M10、買いました。』