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中望遠で切り撮る都会。Leica M10 + Elmarit 135mm/f2.8 と新宿さんぽ

中望遠で切り撮る都会。Leica M10 + Elmarit 135mm/f2.8 と新宿さんぽ

いつもの街を、いつもと違う画角で切り撮る。

つい先日「ライカで楽しむ圧縮効果。3万円〜で買える中望遠レンズ『135mm f/2.8 Elmarit-M III』レビュー」という記事でも紹介したように、ライカの 135mm レンズ『135mm f/2.8 Elmarit-M III』を購入した。「いつかはライカ」と言われるように、ライカはカメラとレンズが恐ろしく高いことで有名ではあるが、このレンズはヤフオクなら3万円、カメラ屋さんなら5~8万円と比較的安く手に入る。

ちょっと遠くから街と人の風景を撮るのも面白い。ついこの間も作例は掲載しているが、やっぱり東京は人が多い場所の方が面白いということで新宿近辺を散歩してきた。そのときの写真をサクッと記事にしておこう。

 

【今日のカメラ】

  • Leica M10
  • Elmarit 135mm/f2.8(第二世代)
Leica M10 シルバークロームボディー
Leica エルマリート M135mm F2.8 2nd

 

 

Leica M10 とElmarit 135mm/f2.8 で切り撮る新宿の風景

休日の新宿駅の近く。南口から西口にかけて歩いたあたりで撮影した。新宿というと東口のアルタ前や西口の地下通路に人が集まる印象だが、この辺は程よく人が集まっている。街と人を撮るのに丁度良い。

これまで 35mm の Summicron を装着して歩いていたときには「誰か一人に焦点を当てて撮影」することが多かったのだけれど、135mm だと歩いている人にしっかりピントをあわせるのが難しい。

そのためか人混みの写真は「誰か」ではなく「その場の時間ごと切り撮る」ように撮影することが増えた。

 

一緒に写真を撮りに出かけた『TOKIORI』の佐田氏とビデオグラファーの Brandon 氏。ライカは Summicron(ズミクロン、F2)や Smmilux(ズミルックス、F1.4)など、口径によってレンズの名前が変わるのだけれど、僕の使っている 135mm は『Elmarit(エルマリート) 』の名のとおり、F値は開放で 2.8。

135mm というと、よりボケやすく顔の歪みも気にならないということでポートレートに用いられることが多い。この Elmarit 135mm/f2.8 も、それなりに背景をぼかすことができる。

 

それぞれ全身、上半身、肩から上の構図で撮影。上半身だけでも背景の雰囲気を活かしつつなだらかにボケるし、肩から上を撮ればもう十分すぎるくらい。

まああんまりポートレートとかは撮影しないのだけれど「ライカの中望遠を使ってポートレート撮ったらどうなるんだろう? 」という作例としては丁度良いと思う。

 

東京の日常。いずれも F2.8 で撮影している。昼間であれば 1/750 くらいでもシャッターが切れるので、こんなふうにある程度人の動きを止めて撮影するのも面白い。

ちなみにライカ、レンズはもちろん Leica M10 など新しいデジタルセンサーを搭載したカメラでも手ブレ補正などは備わっていないため、鏡筒の長い 135mm なんかだと 1/250 くらいでシャッターを切らないとけっこうブレる。

 

人はもちろん、街に溶け込むモノを撮影しても面白い。上の自転車の写真は最短焦点距離で撮影している。1.5m 離れているけれど、135mm なのでけっこう寄れる。

ブログとかで文と文の間に差し込む写真として使えそう。

 

個人的には人だけでなく、車など乗り物も撮りやすいレンズだと感じる。50mm でもここまでは寄れないので、こうした構図は 90mm 〜 135mm あたりが使いやすい。

柔らかい色の緑とタクシーの質感が艶やかで綺麗だ。それとは対象的に、ソリッドに浮き立つようなバイクの質感も最高にクール。それぞれ木々や金属などの質感を忠実に再現している。

 

中望遠じゃないと撮れない写真。良いなあ。

 

どことなくフィルムチックな写真。インスタの「#フィルムに恋してる」のタグなんかでアップされていそう。とくに意味はないのだけれど、どこか意味を感じる写真。

 

新宿といえばコクーンタワー。多分 F8 くらいで切り取っている。東京モード学園など複数の専門学校のビルで、地下にあるブックファーストにはいつもお世話になっている。

 

まとめ

こんな感じで Elmarit 135mm/f2.8 と新宿さんぽは終了。Elmarit 135mm/f2.8 を Leica M10 に装着するとけっこう重たいけれど、写真を撮っている間はそれを感じさせないくらい楽しく撮れる。

もちろんオートフォーカスが備わっていないのでピント合わせはシビアであるが、休日のゆったりとした時間の流れを感じながら、1枚ずつリラックスしてシャッターを切る幸せを感じることができる。

なおこのレンズは1976年〜1996年に1万本くらい作られたいわゆるオールドレンズ。なので数に限りがある。以前記事を書いたときから、マップカメラなんかでもだんだんと掲載数が減っているので、欲しい人は早めに手に入れたい。

 

Leica エルマリート M135mm F2.8 2nd

 

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Leica M10 はドイツの光学機器メーカーであるライカ社が2017年2月に発売したデジタルレンジファインダーカメラ。 35mmフルサイズ相当のCMOSセンサーを搭載するデジタルカメラで、有効画素数2,400万画素を搭載する。感度は ISO100~50000 と、クラシックな見た目ながらカメラとしての性能は高い。「良い写真を撮るための性能は最新型だが使い勝手はレガシー」という、デジタル世代の僕から見ると時代の流れに逆らったかのような、奇妙なカメラである。

 

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