オンライン対戦を4000試合やって分かったスマブラSPの中毒性と戒め|トバログ的


昨年の12月6日に大乱闘スマッシュブラザーズSP(スマブラ)が発売されてから、ほとんど欠かさず毎日プレイしていた。おかげでプレイ時間は300時間にものぼり、オンラインでの対戦回数も4000を超え、VIP(オンライン対戦者の上位3%程度が参加できるという部屋)での勝率は調子の良いときで7~9割と、そろそろビギナーを抜け出した感がある。

スマブラを「小さい頃に遊んだ! 」という人も少なくないかもしれないが、大人になってから遊ぶスマブラは、5分前後という短い時間の中で、画面の向こう側にいるプレーヤーと読み合いをする格闘ゲームそのもの。体力制ではなく、ダメージを積み上げ一気に場外に押し出すゲームなので「明らかに負け」の状態でも、逆転の可能性が少なからずあるのがとにかく面白い。

僕の愛用キャラはパックマン。ユーザーが選ぶ強いキャラランキングでは決して高い方ではないけれど、多彩な投げ道具とトリッキーな動きで相手を翻弄する雰囲気がたまらなく楽しい。

 

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スマブラは気軽に成功体験が積める

「何が正解なのか」「この判断は正しかったのか」が不透明な現実社会やビジネスシーンで生きている僕たちにとって、スマブラは短時間で手軽に(しかも着実に)成功体験と失敗体験を繰り返し体験できる最高の嗜好品だ。1フレーム(1/60秒)単位で高速PDCAが回せる。

作業の息抜きにちょっとコントローラーを握ったつもりが、気づいたら1時間ずっと神経をすり減らしながらプレイし続けているということも少なくない。技の読み合いに加え、各技の基本的な優位性や全76キャラの相性を考え、そういった判断材料から「このプレイヤーは右に避ける確率が高いから、それを読んでジャブを打つ」「このタイミングでこの攻撃を打てば相手はこう動くから、それに合わせてこれを当てよう」という判断を、数フレーム単位ですばやく処理していく。

最初はほぼ負け続きなのだが、YouTube や wiki でキャラ別の対策と攻略を練っていくと、ある瞬間からキャラが自分のモノになり、有利に試合を進めていくことができる。ここまで来れば、スマブラはものすごく楽しい。

ただし、当然ここまでくるのにはかなりの試合数を積み上げ、しかもこれだけやってもまったく歯が立たないプレイヤーも凄まじい人数がいて、世の中には上には上がいる(世界戦闘力という数値で自分の強さが分かり、おそらく世界に数千〜1万人以上は僕よりも高い人がいる)。楽しくも完全に実力主義の厳しい世界だ。

 

やりすぎると仕事にも支障をきたす

そんな生活を続けていて、ふと「1日スマブラを禁止」して作業をしていると、驚くほど体力と集中力が上がったことに気がついた。いつもなら午後に差し掛かったタイミングで疲れが現れていたのが、ほぼ疲れずに12時間ほど仕事ができたのだ。

それは確実にスマブラが要因で疲れていたと断言できる。スマブラでは絶対に気が抜けない状態(宅配便が来ても受け取れない)とインターバルが交互に続き、ひたすら脳が疲弊していく。平均でも1日2時間は費やしていたし、1日8時間ぶっ通しでやっていたときは、翌日もずっと疲労感が抜けなかった(それが心地よくもあるけれど)。

スマブラはほぼスポーツ。1日コントローラーを握らないとかなり弱くなっているという強迫観念もあり、いつの間にか「楽しい趣味」から「勝つ(から楽しい)趣味」になっていて、いつしか集中できる時間を自然と削っていたようだ。

格闘ゲームのオンラインは終わりのない世界。「果たしてどこまで高みを目指すか」と夢を見るのも楽しいけれど、僕はゲームで飯を食っているわけではない。一旦スマブラはほどほどにしつつ、仕事をもう少ししっかりとやっていこうと、自戒の意を込めてこの記事をこさえてみた。

 

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